2016岩手国体応援イベントが東京都内で1月16日に開催され、ボストン・レッドソックスの上原浩治投手とタレントの杉村太蔵さんが登壇した。テニスで国体に出場した杉村さんと、高校時代は補欠だったという上原投手のかけあいが会場を沸かせた。
杉村さん「震災直後に取材で向かったとき、まさか、その5年後に岩手で国体が開催されるなんて夢にも思わなかった。この2016岩手国体は、特別な国体になると思う。とても感慨深い」
上原投手「まず、（杉村さんが）国体に出たってことがすごい。そこでトップになった。本当にすごいと思う」
杉村さん「（観覧席にいる）小学生たちと目が合わないけど、こう見えても、少年たちと同じように、かつては夢は大きくて、テニスで活躍した時代もあった。国体で優勝してるんだよ！」
上原投手「お笑い芸人と思ってるんじゃない？」
杉村さん「相変わらず目が合わないけど」
上原投手「でも、国体なんて出場するだけでも名誉。楽しんで、悔いのないようにプレーしてほしい」
杉村さん「学校単位でやる競技や、実業団のように企業を代表してやる競技と、国体はまたちょっと違う。ふるさとを代表して予選を勝ち抜いて、本大会に出るわけでしょ。たとえば岩手や北海道の、地元の人たちの想いを背負って出場する。びっくりするほどレベルが高い戦いが繰り広げられるから、ぜひ岩手国体に足を運んで、応援してあげてほしい。震えるはず。あのときの興奮が不必要に蘇ってくる。19年前のさわやかな、太陽に向かって吠えるような、あのときの自分はどこへいった？」
上原投手「じゅうぶん吠えてると思うけど。僕は高校のとき補欠だったし、大学行くのにも1年遠回りしてるし。でも僕はいま現役。応援される側。明日は応援する側になって、野球教室を盛り上げたい。野球は支え支えられて成り立つスポーツ」
このトークイベント終了後、上原投手は翌日に岩手で開催される「"恩返し"夢教室in岩手」へと向かった。
震災復興のシンボルとして開催される2016岩手国体。その本大会「希望郷いわて国体」の冬季は1月から、夏季は9月から、障害者大会「希望郷いわて大会」は10月から開催される。
《大野雅人》
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