2015年の全日本ロードレース選手権の最終戦「MFJグランプリ」の決勝が11月1日、鈴鹿サーキットで行われRACE1・2ともに勝利した中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が前人未到のJSB1000クラス4連覇を成し遂げた。
RACE1をポールポジションからスタートした中須賀だったが、やや出遅れ3番手に後退。それでも今年作り上げてきた新型「YZF-R1」は絶好調で次々とライバルをパス。2分06秒台のハイペースで逃げ、そのままチェッカーフラッグ。午後のRACE2を待たずに前人未到の4年連続チャンピオンを達成。通算の王座回数も6回に伸ばした。
今回、MotoGP日本グランプリでも採用したヤマハ60周年記念カラーで戦った中須賀。優勝後は黄色のチャンピオン記念Tシャツを着て表彰式に登壇。満面の笑みをみせていた。
続く、午後のRACE2では、チャンピオンを決めた中須賀に一矢報いようとライバルたちが肉薄。序盤から津田拓也(ヨシムラ・スズキ・シェルアドバンス)と野左根航汰(YAMALUBE RACING TEAM)と激しい三つ巴のバトルが白熱した。
しかし10周を過ぎたところで後続で転倒が発生。オイル漏れもあったためレースは赤旗中断に。残り7周で仕切り直しの再スタートが切られると中須賀が一気にスパートをかけトップに浮上。RACE1に続きRACE2も優勝を飾った。
終わってみれば全8戦中7勝、唯一勝ち星を落としたレースは開幕戦の鈴鹿での2位だけという完璧すぎるシーズンを送った中須賀。「チームが良いバイクに仕上げてくれたことに感謝しています。ヤマハの創立60周年を最高の形で締めくくる事が出来て嬉しく思っています」と語った。
【全日本ロードレース最終戦】ヤマハ中須賀が連勝し、前人未到の4連覇
《吉田 知弘@レスポンス》