元FIFA(国際サッカー連盟)副会長のジャック・ワーナー氏が、永久活動停止処分を受けた。今後サッカーに関わる活動はすべて禁止され、サッカー界から追放となる。
2011年に賄賂スキャンダルで暫定的な活動停止となっていたワーナー氏。それ以降はFIFAに関わっていないが、2015年に幹部が一斉摘発された汚職事件で米国司法当局に起訴されていた。現在は米国への身柄移送を拒否している状況だ。
ワーナー氏は北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)の会長も務め、在任中に数百万ドルの賄賂を受け取った疑惑が持たれている。以前から彼の行動を注視していたFIFAは、2018年と2022年のワールドカップ招致過程に関する捜査を受けて今回の決定を下した。
同時にFIFA倫理委員会は、ゼップ・ブラッター会長とミシェル・プラティニUEFA(欧州サッカー連盟)会長との、不正疑惑について証拠調査を開始した。ブラッター会長は刑事捜査が始まっても、即時辞任は考えてないとしている。
《岩藤健》
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