東京はカイロ、ジャカルタ、ホノルル以上に過ごしにくい?…日本のジメ暑傾向 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

東京はカイロ、ジャカルタ、ホノルル以上に過ごしにくい?…日本のジメ暑傾向

ライフ 社会
東京はカイロ、ジャカルタ、ホノルル以上に過ごしにくい?…日本のジメ暑傾向
  • 東京はカイロ、ジャカルタ、ホノルル以上に過ごしにくい?…日本のジメ暑傾向
  • 東京はカイロ、ジャカルタ、ホノルル以上に過ごしにくい?…日本のジメ暑傾向
  • 東京はカイロ、ジャカルタ、ホノルル以上に過ごしにくい?…日本のジメ暑傾向
  • 東京はカイロ、ジャカルタ、ホノルル以上に過ごしにくい?…日本のジメ暑傾向
  • 東京はカイロ、ジャカルタ、ホノルル以上に過ごしにくい?…日本のジメ暑傾向
  • 東京はカイロ、ジャカルタ、ホノルル以上に過ごしにくい?…日本のジメ暑傾向
  • 東京はカイロ、ジャカルタ、ホノルル以上に過ごしにくい?…日本のジメ暑傾向
tenki.jpラボは、夏の過ごしづらさについて、気温の観点からみた暑さに湿度の指標を用いて 「過ごしづらい暑さ="ジメ暑"」と定義。海外との比較や各地のエリアの傾向、今後の傾向について発表した。

暑さのピークがいつ頃なのかを調べるため、主要都市、東京・名古屋・大阪・福岡の7月・8月の最高気温推移について、過去10年間の日平均最高気温データをグラフ化した。その結果、最高気温は7月初めは30度以下だった。しかし、梅雨明け後の7月20日あたりから8月25日くらいまで、どの都市でも最高気温の高い日が続いている。どの都市も、8月お盆明けから20日ころまでは32度超えとなっている。

通常、夏の暑さは日最高気温を基準として、日最高気温が「25度以上の日=夏日」「30度以上の日=真夏日」「35度以上の日=猛暑日」とされている。しかし、日本特有の"蒸し暑い"夏には、気温だけでは表すことのできない体感温度や不快感による"体感的な暑さ"がある。

日本気象協会は、暑さだけではなく、湿度の高い状態が続くことでもたらされる「過ごしづらい暑さ」を表すための新たな指標として、気温と湿度を用いた「ジメ暑指数」を定義。このジメ暑指数が85以上になると、ほとんどの人が暑くてたまらず、ジメジメとした不快さを感じると考えられるため、「ジメ暑指数が85以上の日=ジメ暑日」と命名した。

過去10年間の主要都市(東京・名古屋・大阪・福岡)のジメ暑指数を見ると、気温が高くなるのと同様に、ジメ暑指数も急上昇している。東京は8月初旬から8月中旬までジメ暑日が多発、名古屋・大阪・福岡は7月下旬~8月下旬にかけてジメ暑日が多発する傾向だ。

また、2014年の世界各地の都市と東京のジメ暑指数を比較した結果、世界各地の都市に比べて東京は「急上昇」する変動が大きいことがわかった。アジアで見ると、7月上旬はソウルや北京の方がジメ暑指数が高いが、夏真っ盛りになると東京の方が高い指数を記録する。

東京は2014年7月28日~8月1日にかけ、ジメ暑指数のトップを記録。気温が高く暑さが厳しい、高温多湿な熱帯モンスーン気候のジャカルタ(インドネシア)や、砂漠気候で気温が高いカイロ(エジプト)を抑えてのトップとなった。砂漠や熱帯を超えてジメ暑指数が高いため、ジメ暑期間の日本は世界的にみても「暑くてジメジメして過ごしにくい」 特有な気候であると言える。

次に、日本国内のジメ暑指数を比較してみた。「二十四節気の大暑にあたる7月23日から処暑となる8月23日」の約1カ月間のジメ暑指数を過去10年分比べてみると、この期間のジメ暑日数が多かったのは、第1位熊本県、第2位鹿児島県、第3位奈良県となった。ランキング下位には北海道、東北地方がランクインしている。

今年の日本のジメ暑傾向だが、西日本・東日本の太平洋側を中心に、単に"暑い"というよりも湿度が高く、平年よりも体にまとわりつくような蒸し暑さを感じる"ジメ暑の夏"となる。7月は全国的に曇りや雨の日が多く、降水量が多い傾向だ。

8月は、北日本や東・西日本の日本海側では前線の影響を受けやすい。東・西日本太平洋側、沖縄、奄美では、太平洋高気圧に覆われて、平年並に晴れの日が多い傾向になる。湿度が高い日が続き、ジメ暑日が多くなるだろう。夏のジメ暑は、9月末頃にはおさまる見込みとなっている。
《美坂柚木》

編集部おすすめの記事

page top