6月29日、東京都内で行われたナイキ ズーム エアの発表会で、陸上3000m日本記録保持者の大迫傑選手と、為末大氏によるトークショーが行われた。
大迫選手は、ズーム エア搭載の最新シューズや自身の目標などについて語った。
大迫選手(以下敬称略):最新のナイキ ズーム エアは、クッション性はもちろんありますが、反発性が高まった感じがして、芝の上でも沈むことを気にせず、スピードトレーニングができると思います。
為末氏(以下敬称略):僕は義足の開発をしていて、反発は大事だなと思うんですけど、自分に合う反発の使い方、シューズの選び方というのはありますか。
大迫:そうですね、目的にあったシューズを選ぶという意味で、エア ズームの入ったシューズは良いと思います。
為末:ナイキって、僕は20年近く履いているのですが、どんどん新しいテクノロジーを入れていくという姿勢があって、そういう企業と契約している心境を教えてください。
大迫:僕自身も新しいチャレンジを続けているので、新たなプロダクトも新鮮に受け止めて常に楽しみです。
為末:拠点をアメリカに移していますのよね。実際にどうですか。
大迫:陸上だけの生活というかんじです。日本と違うのは、環境が整っていることですね。選手の目的意識が高いということです。
為末:今、狙いたいものはなんですか。
大迫:オレゴンプロジェクトというレベルの高いチームにいる以上は、オリンピックのメダルという目標に向けて取り組んでいます。
為末:どういうところを詰めていくとメダルまでいきますか。スピードとかスタミナとか技術とか。
大迫:満遍なくやることが大事だと思っていて、最終的にゴールに到達するということ、そういうチームでないとできないところもありますので。
為末:この1、2年フォーカスしたいことは。
大迫:特にスピードを強化したいと思います。
為末:競技人生は先が長いと思いますが、こんな選手になりたいというものはありますか。400mハードルの昔の選手とかでもいいですよ(笑)。
大迫:誰、というと分からないのですが、さまざまなところで影響力のある人間になっていきたいと思います。
為末:今、走る人が増えていますが、どんなことに気をつけたほうがいいですか。大迫選手の走っている時の腰の高さはすばらしいと思っていて、コツとかありますか。
大迫:少し短めの距離で早い流しをしてみたりだとか、上り坂とか、ヒザが上がるイメージがあります。
為末:ランナーの方々へのアドバイスを。
大迫:走る人も増えてきていて、タイムが結果として出る楽しみもありますので、そうした結果も含めて、楽しんでもらいたいなと思います。
発表会では、大迫選手が3000mで日本記録を出した時の時速23.5kmというスピードで光る20mほどのレーンが用意され、為末氏、大迫選手の2者が走るイベントも行われた。
《編集部》
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