フランス・ナントで行われたヴェロシティでは自然に優しい環境と、より多くの人がサイクリングを楽しめる環境作りが大きなテーマとなっている。参加団体の一つ、Euro Veloでは、サイクリングでヨーロッパを横断するためのサイクリングトレイルを整備中である。
●ヨーロッパ各地をサイクリングトレイルで繋ぐ
ECF(European cyclists’ federation)が 力を入れているのがEuro Veroというプログラム。これはヨーロッパ各国をサイクリングトレイルで繋ぎ、よりよいサイクリング環境を作るというものである。
現在は進行度合いによってトレイルは以下のランクに分かれている
1. 50km以上のトレイルでかつオンラインで詳細の見れるトレイル
2. トレイルはできているものの、詳細が公開されていないもの
3. 現在進行形のトレイル
以上3レベルで合わせて14本、40か国以上を繋いでいる。2020年までには、すべてのトレイルが完成する方向で整備が進められている。
●2015年6月現在、45,000kmをサイクリングで楽しめる
すでに45,000kmがトレイルとして完全なものとしてサイクリングができるように整備されている。全体が完成すればトータルで70,000kmとなる予定。
現時点で一番長いトレイルは10,400kmとなっており、ノルウェー・フィンランド・ロシア・エストニア・ラトビア・ドイツ・オーストリア・クロアチア・ギリシャ・ターキーを含む20か国をサイクリングで横断できるようになっている。この中にはユネスコに指定されているサイトが14か所含まれており、交通公共機関では味わえない自然を満喫できるトレイルが整備されている。
現在、Euro Veloでは寄付金を募っており、寄付金に応じてトレイルマップやサイクリングジャージが受け取れる仕組みになっている。
●三か国語で対応
オンラインでは、ヨーロッパでメジャーな言語がフランス語になっていることから、英語とオランダ語の二か国語にフランス語が新たに加わった。
今後、数年をかけてこの14トレイルがすべて完成すれば、40か国以上の国をサイクリングで横断することが可能となる。
《Asami SAKURA》
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