2015年ジロ・デ・イタリア。レース前の予想を大きく上回ったのが中米コスタリカ出身のアンドレイ・アマドール（モビスター）が総合4位に食い込んだことだった。
28歳のアマドールは、2012年ジロでステージ優勝を挙げた以外は目立った成績がなかった。しかし、今年のジロは前半から安定した走りで総合トップ10につけ、第14ステージ個人タイムトライアル後に表彰台圏内の総合3位に浮上。その後、もうひとりのジロのサプライズ、ミケル・ランダ（アスタナ）に逆転されたものの、総合4位を守り切ってミラノまで完走した。
モビスターは他にもベナト・インサウスティがステージ優勝、ジョバンニ・ビスコンティが山岳賞を獲得する活躍だった。
「表彰台獲得が難しいのはわかっていたけど、自分たちの成果には満足しないとね。自転車レース、スポーツ全体、そして人生はこっちへと近づいてくる。成功するためにより成熟しなければいけないときもあれば、このジロで僕が体験したようにチャンスが訪れることもある。僕はそのチャンスを活かしたと思うよ」
「将来のための大きな自信の後押しだ。総合4位は、達成した本人以外には記憶に残らないというのが事実だ。でも、全体で見れば僕の成長にとって一歩前進だ。チームに協力し、結果を残しながらこのまま進み続けたいね」
「このチームにはナイロ（キンタナ）やアレハンドロ（バルベルデ）のような偉大なエースがいる。でも、それ以外の僕たちにも輝くチャンスがあるんだ。僕たちはこのジロでチャンスをつかんだし、よく頑張ったと思う。でも僕たちにとって重要なのは、彼らふたりのために仕事することだよ」
【やわらかスポーツCYCLE】
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