降雨のため前の試合が中断。予定が大幅にずれ、試合までの準備が難しい状況でも錦織は動じることなくコートに現れた。
会見では「フォアが強烈な選手。一定のリズムで打たせると手に負えなくなるのかな」と、ガバシュビリの印象を語っていたが、強打させないよう序盤から角度のついたショットで相手を左右に振り回した。
終始カバシュビリを圧倒し反撃の糸口もつかませなかった錦織には、「錦織くんがあそこまで勝ってくれると気持ちいいね!」「素晴らしい試合だった。10代のころから見ているから興奮したよ。時間はかかったが、今の彼のプレーには一貫性があり驚異的だ」「彼のテニスは見ていて楽しい」「ルーマニアからもおめでとうを言わせて。本当に美しいテニスだった」「私の優勝予想は錦織」「ナダルと決勝で戦って欲しい」など、グランドスラム制覇にも期待がかかる。
準々決勝の対戦相手は、トマス・ベルディハを破った地元フランスのウィルフリード・ツォンガに決まった。ツォンガはフランスで人気の高い選手。錦織は1回戦でもフランスのポール=アンリ・マチューを下しているが、そのときよりさらに会場はツォンガの応援一色になるだろう。
過去の対戦成績ではツォンガに4勝1敗と勝ち越している錦織だが、完全アウェーの中でも平常心を保ってプレーできるか。
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Posted by ATP World Tour on 2015年5月31日