ユルゲン・クロップ監督が、ボルシア・ドルトムントに別れを告げるまで、残すは2試合となった。5月23日にはホーム最終戦となる、ドイツ・ブンデスリーガ第34節が行われる。
この試合を前に会見に出席したクロップ監督は、「最終戦は私にとって難しい状況になるだろう。戦うチームのことを考えれば、自分は感傷的になりすぎるべきではないからだ。試合が終わったときのことについては話したくない」と、指揮官として冷静に試合に臨む必要があると語った。
だが一方で、「この素晴らしいクラブで起こったすべてのことや、出会ったすべての人たちを恋しく思うだろう」と、ドルトムントへ惜別の想いも口にした。
「このスタジアムから自分がいなくなることを考えると、自分でもどういうことになるか分からない。このスタジアムから自分がいなくなることは変な感じがする」
7年間指揮を執ったクラブから離れるクロップ監督。長い時間をともに過ごした香川真司も、恩師との別れにコメントを寄せた。
「ドルトムントに来て何も知らない環境で、監督を信じて一緒にやってきて、優勝も取れたし試合にも起用してくれた。いろいろな経験をさせてくれて感謝の気持ちでいっぱい。マンチェスターで苦労していたときも気にかけてくれて、また獲得してくれた。本当に自分にとっては素晴らしい存在なので、最後にいい形で終わりたいし、監督にこれからも自分が成長した姿を見せたい」
ドルトムントは30日にヴォルフスブルクとの、ドイツカップ決勝戦も控えている。大一番に向け勢いをつける意味でも、これぞドルトムントという試合で最終戦は勝ちたい。
《岩藤健》
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