4月11日に行われたリーガ・エスパニョーラ第31節、バルセロナ対セビージャの試合で、バルセロナは2点を先制しながら追いつかれ2-2の引き分けに終わった。この結果により首位バルセロナと、2位レアル・マドリードの勝ち点差は2まで縮まっている。
終盤にきて再び接近されたバルセロナの指揮官ルイス・エンリケ監督は、勝負所でのミスが高くついたとコメントした。
「前半はいいサッカーをして試合を支配し、セビージャを苦しめられていた。後半は拮抗した展開になり、どちらにも勝つチャンスがあった。互角の勝負だったが、我々は大きなミスを犯し高い代償を払うことになった」
この試合では監督の采配に多くの批判が集まっている。
久しぶりにキレのある動きを見せ、セビージャを翻弄していたネイマールだったが、後半29分にシャビと交代させる。2点先制されたことで開き直り、がむしゃらにプレーする相手のプレッシャーを脅威に感じて、逃げ切りを図ろうとしたのだ。しかし、シャビを投入してもポゼッションは目に見えて向上せず、逆に後半39分ついに同点ゴールを許してしまう。
自分でもプレーに手応えを感じていたのだろう。ネイマールは交代を告げられると「本当に自分なのか?」という顔を見せ、ベンチで怒りを露わにする彼をチームメイトがなだめる姿も見られた。
ネイマールが交代に怒っていたようだがと質問されたエンリケ監督は、「馬鹿げたことだ」と一蹴した。
「私が関心を持っているのは自分の選手たちと、彼らのパフォーマンスだけだ。記者の皆さんが興味を持っていることに、私は興味を持っていない」
《岩藤健》
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