失意の中でイングランドを去ったデイビッド・モイーズが、スペインで再び評価を高めている。
モイーズは今シーズン途中にレアル・ソシエダの監督に就任。11月までリーグ2勝で降格争いしていたソシエダは現在、順位を9位まで上げている。ヨーロッパリーグ出場を目指し、これから最後の追い込みだ。
守備的な戦術でソシエダを立て直した。今季21試合で無失点を記録。選手もモイーズの起用に応え、結果を残している。先日は敵地でヘタフェに勝利。実に1年ぶりのアウェー勝利だった。
イングランド・プレミアリーグの中堅クラブ、エバートンで結果を出し、マンチェスター・ユナイテッドの監督に就任したモイーズ。アレックス・ファーガソンの後任として注目されたが、チャンピオンズリーグ出場を逃すなど厳しいシーズンとなった。
采配に多くの批判が集まったモイーズ。エバートン時代に得た評価や名声を失い、半ば追われるようにしてイングランドを後にした。選手・監督時代を通じスペインのクラブに所属するのは初めてのことだが、彼は新天地で傷を癒し、欧州での戦いに打って出ようとしている。
《岩藤健》
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