シーズン序盤のステージレース、パリ~ニース。3月14日の第6ステージはバンス~ニース間の184.5km。雨の中、地元フランスのトニー・ガロパン(ロット・スーダル)が後半にアタックを決め、独走逃げ切り勝利。リーダージャージも獲得した。
1級、2級の峠を合計6つ越えるこの日、序盤はアタック合戦の末に31人の逃げが決まる。この中に山岳賞トップのトーマス・デヘント(ロット・スーダル)が入り、2つの山岳ポイントを先頭通過してジャージを確定させると、ペースを落としてメイン集団に戻った。
その後、メイン集団では総合首位ミカル・クビアトコウスキーを擁するエティックス・クイックステップが上りで攻撃を仕掛け、総合2、3位のリッチー・ポートとゲラント・トーマスのチームスカイ勢からリードを奪うが、これは成功せずに再合流する。
先頭集団では人数が絞られ、シルバン・シャバネル(IAM)、ティム・ウェレンス(ロット・スーダル)ら10人となる。
下り区間で、クビアトコウスキーらエティックス・クイックステップが再びアタックし、残り40kmで先頭10人に合流。しかし10km後にチームスカイ勢は、再びこの集団に追い付く。
残り25kmの上り区間で今度はチームスカイ勢が攻撃すると、クビアトコウスキーが遅れる。さらにこの先頭集団からガロパンが単独アタックし、ライバルたちからリードを奪っていく。
ラスト18kmの下り区間、追走集団の中でチームスカイのポートとトーマスが相次いで落車。このおかげでクビアトコウスキーの集団は、この2人に追い付いた。
単独で逃げ続けるガロパンは最後まで力強くリードを広げ、ニースの海岸沿いのゴールにフィニッシュ。追走集団は32秒遅れでゴールし、シモン・スピラック(カチューシャ)が2位、ルイ・コスタ(ランプレ・メリダ)が3位に入った。
前日までの総合トップ3、ポート、トーマス、クビアトコウスキーは約1分遅れでゴールした。
この結果、2014年のツール・ド・フランスでもマイヨジョーヌを獲得したガロパンが総合6位から首位に浮上。2位ポートに36秒の差をつけて、15日の最終山岳タイムトライアルを迎えることになった。
《》
page top