3月9日に行われた女子サッカーの国際親善大会アルガルベ杯で、日本はフランス代表に1-3で敗れ、グループリーグ1勝2敗となった。
数年前までは対戦成績でも優位に立っていた相手。だが最近はFIFAランクでも抜かれるなど、成長著しいフランスが完全に勢いで上回っていた。
試合は前半からフランスが攻めるも、日本が必死の守りでなんとか失点だけは防ぐ展開。ゴールキーパーと1対1の場面も、GK海堀あゆみが好セーブで防いだ。
一瞬の隙を突き先制したのは日本だった。相手のパスミスからボールを繋ぎ、最後はMF川澄奈穂美が右足でゴールを決める。前半残り少ない時間帯にゴールを奪い、リードしてハーフタイムに入ることができた。
だがフランスの猛攻はここから始まる。日本は後半8分に相手選手をエリア内で倒しPKから同点に追いつかれると、後半25分にも失点。一気に3人の選手を交代して流れ取り戻そうとする日本だが、直後の後半39分に再び失点し敗れた。
得意のパスを繋ぐサッカーもミスが多く、不要なピンチ招く場面が多かった試合にファンは「雑すぎるプレーと緩慢なプレーが多過ぎ」「なんでこんなにパス繋がらなくなったんだろ」「人は揃ってると思うんだけどな」「途中で眠くなる試合だった」など、スッキリしない様子だ。
また「澤穂希待望論が出てくるのは間違いないだろうな。チームに安定をもたらす選手として必要だと個人的には思うけど」と、今大会はコンディションの問題もあり代表から外れた澤の復帰を求める声も多かった。
4年間で世界のサッカーは飛躍的に進化しており、前回と同じ戦術や考え方では勝てない。それは佐々木則夫監督が誰に言われずとも一番よく知っているはず。
ここからワールドカップに向け立て直しに期待したい。
《岩藤健》
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