ロサンゼルス・ドジャースのドン・マッティングリー監督は、4月6日に行われるサンディエゴ・パドレスとの開幕戦に、クレイトン・カーショウを先発させると発表。地元紙ロサンゼルス・タイムズなどが3月2日に伝えた。
マッティングリー監督はすでにカーショウに伝えており、球界最高の左腕に1年の幕開けを任せることに迷いはないようだ。ファンも「球界一の投手が、開幕投手に選ばれても、何も不思議ではない」「怪我さえしなけりゃ他にいない」など、当然の人選といった反応だ。
カーショウの開幕投手は今年で5年連続となる見込み。これはドジャース球団史上2番目の記録で、ドン・サットンの7年連続（1972年～1978年）が過去最多になる。
2014年のカーショウは背中のケガで1カ月離脱しながら、復帰後は他を寄せ付けないピッチング続け、防御率1.77、21勝3敗、239奪三振を記録。自身3度目となるサイ・ヤング賞を獲得、ナショナル・リーグMVPにも輝いた。
米国では毎日出場する野手のほうが評価が高くなる傾向にあり、また最高の栄誉とされるサイ・ヤング賞もあるため、投手がMVPを獲るのは珍しい。カーショウの受賞も1968年に獲得したボブ・ギブソン以来の快挙だった。
しかしプレーオフでは期待された働きができず未勝利に終わるなど、天国と地獄を同時に味わったシーズンでもある。そのため「あと足りないのはシリーズでの勝ち星。それさえ達成できれば後世に語り継がれる投手になる」と、ファンも今年こそと期待する。
《岩藤健》
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