【サッカー】カタールW杯の11月開催に、欧州のリーグやクラブ関係者は賠償を要求する構え | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【サッカー】カタールW杯の11月開催に、欧州のリーグやクラブ関係者は賠償を要求する構え

スポーツ 短信
サッカー ゴール イメージ(c)Getty Images
  • サッカー ゴール イメージ(c)Getty Images
2022年にカタールで開催されるワールドカップについて、FIFA作業部会が11月開催を提案し、3月の執行委員会で決が採られる。

夏の気温が40度を超えるカタールでの開催は現実的に考え難しい。選手や観客の健康面に配慮しながら大会を行うためには、開催時期の変更はやむを得ないところだが、欧州主要リーグの関係者からは不満の声が聞こえる。

アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、記者の質問に「夏にプレー不可能なことは分かっていた。我々はシーズンの日程を見直さねばならない。それは簡単なことではないだろう」と答えた。

また欧州プロサッカーリーグ協会は声明を発表し、「欧州プロサッカーリーグ協会と各クラブは、この提案に同意しないことを表明する。欧州国内の大会運営に大きな損害をもたらすものだ。我々は改めてW杯の5月開催を主張する」と訴えた。

カタールでの開催が決定した直後から、開催時期や健康面への配慮をどうするかは話題の中心だった。カタールでW杯を行うなら気温が20度程度まで下がる冬季しかあり得ない。しかし、そうなった場合、そもそもなぜそんな場所を開催地に選んだのかが改めて問われる。

バイエルン・ミュンヘン会長であり、欧州クラブ協会会長でもあるカール=ハインツ・ルンメニゲ氏は、クラブやリーグが負担を負わせられる必然性がないと語った。

「世界中のあらゆるカレンダーが2022~23シーズンには、W杯に合わせて調整しなければならない。全員の協力的姿勢が必要とされる。だがしかし、欧州のクラブとリーグがそのような負担を負うことを、期待されるわけにはいかない。最終的な決定がもたらす損害について、クラブに賠償が行われることを期待する」

FIFAの大勢は冬季開催に傾いていると見られるが、開催時期変更となれば混乱は避けられそうにない。

《岩藤健》

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