2014年にニューヨーク・ヤンキースに移籍し、メジャーリーガーとして活躍した田中将大投手。前半戦は快調に勝ち星を積み重ね衝撃のデビューとなったが、ヒジのケガで後半戦はほぼ休んだ。
田中がトミー・ジョン手術は行わず、保存療法で復帰を目指したことに米国メディアも大きな関心を寄せている。キャンプ入り前に開かれた会見では、集まった記者団の質問がケガのことに集中し、田中も苦笑いした。
---:昨季のヒジのケガを受けて、オフシーズンのトレーニングで変えた部分は?
田中将大投手(以下、敬称略):そんなに大きく変わることはなかったですが、強いて挙げれば肩周り、ヒジ周りのトレーニングを少し増やした。
---:ヒジのケガはもう完全に過去のもの?
田中:僕はもう、普通にシーズンを送れると思ってやってます。
---:なぜヒジの怪我はもう完全に治ったと言える? その自信はどういうところからくるのか?
田中:どういうところから? 今ボールを投げられているからじゃないですか?
---:最後にMRI検査を受けたのはいつ?
田中:いつだったかな……10月かな?(奥にいるスタッフに確認し)10月です。
通訳が「October」と伝えると、場内から笑いが漏れる場面もあった。質問の内容がヒジのケガにばかり集中した会見。田中はメディアに向かってこんな言葉を投げ掛けた。
田中:試合に勝つ負けるより、僕のヒジが切れるか切れないかのほうが注目されているのかな、っていうくらいの気分ですけど……シーズンが進んでいくにつれて僕が投げて勝つ負ける、そっちのほうに注目してもらえるように頑張ります。
《岩藤健》
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