【笑顔の入り口、女子スポーツ】本格雪合戦に学ぶ、スポーツの本質 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【笑顔の入り口、女子スポーツ】本格雪合戦に学ぶ、スポーツの本質

オピニオン コラム
雪合戦
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スポーツをするきっかけが掴めない、長続きしない方にオススメすることは身近なスポーツをかじってみるということだ。本日は老若男女ともに楽しめるスポーツ、それも冬季ならではのスポーツをご紹介したい。

2015年2月28日~3月1日には第27回昭和新山国際雪合戦が行われる。その宮城県予選にお邪魔してきた。競技としての雪合戦は初めて見たのだが驚きの連続だった。

【一般社団法人日本雪合戦協会より】
雪合戦とは、時間内により多く、相手に雪玉を当てる競技だ。3セットマッチ(1セット3分間)で、2セット先取したチームが勝利となる。チーム編成は1チーム10名を基本として、試合出場選手7名、補欠選手2名、監督1名で構成する。





■雪玉作り

試合前の選手が必ず集まるところがあった。「試合はここから始まっている」と関係者が語るそこは“雪玉作り”をしているところだ。“雪玉製造機”という機械を使いある程度形を作る者。形を整え箱に移す者(6.5~7cmの規定の大きさの2/3未満の大きさを使用した場合アウトとなる)。登録選手のみが雪玉作りに参加出来、1セットあたり90個の雪玉を作る。合計270個を20分間。早速チームワークが試される雪玉作りを見ているだけでおもしろい。初挑戦のチームだと270個作れなかったり、製造機で出来上がったものをひっくり返したら形が崩れたりと等四苦八苦していた。

■雪合戦は頭脳戦

赤色と青色のゼッケンに分かれ同色のシェルター側から競技が始まる。始めに持って良い雪玉は二つまで。両手以外に隠し持つとアウトとなる。このように雪玉に当たる以外もアウトになることはあり、不正も多くあるので審判は選手の動きをよく見ている。(雪玉に当たる以外でアウトになる行為は、コート外に出る/コート外の雪玉を使う/アウト選手から直接雪玉を受け取る/握りなおしや新たに作る/等)

雪合戦がとても面白いと感じたのは、意外と頭を使う競技だからだ。“3セットマッチで2セット先取したチームが勝利になる”のだが、アウトになる項目がいくつかあるようにセットの取り方にもいくつかパターンがある。





3分間のセットが終わり、青チーム3名、赤チーム2名が残っていた場合、3ポイント-2ポイントで青チームにセットポイントが入る。旗を抜くことでセットポイントを取れる。その際は、旗を抜いたチームに10ポイント入る。相手がファールをした場合は自チームにセットポイントと10ポイントが入る。

私が見た予選はリーグ戦で行われていた。3チームの総当たりで勝利数の多いチームが勝ち上がる。だが勝利数が同じになることもとても多い。そうなった場合、ポイントで順位を決めるのだ。

例を上げると
Aチーム2セット(8ポイント)-Bチーム1セット(10ポイント)
Aチーム1セット(10ポイント)-Cチーム2セット(12ポイント)

このような試合経過の場合、3試合目の戦い方が練られる。

3試合目のBチーム対Cチームの試合が

Bチーム2セット(6ポイント)-Cチーム0セット(3ポイント)だった場合、

Aチーム1勝1敗18ポイント
Bチーム1勝1敗16ポイント
Cチーム1勝1敗15ポイント

となり、同じ勝敗数であっても順位がつけられる。

ただの雪合戦、されど雪合戦、世界が“Yukigassen”と呼び親しむ理由がわかった気がする。

親子チームや企業で組んでいるチームもあった。老若男女同じチームで楽しむことが出来、競技としても奥が深く面白い。雪が降った時に童心に戻って雪玉を作ってみる。遊びの延長からスポーツの入り口にたどり着く。
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