スペインの2015年マヨルカ・チャレンジ、1月30日の第2日はトロフェオ・アンドラトクス~ミラドール・デス・コロメールで149kmのレース。スティーブン・カミングス(MTNクベカ)がラスト1kmでのアタックを成功させ、ツール出場を決めたチームに今季初勝利をもたらした。
この日のコースは、前日よりもクライマー向きのプロフィール。レース序盤は10人の選手が逃げ、MTNクベカはここにヨハン・ファンゼイルを送りこむ。
100km地点の2級山岳の上り始めでファンゼイルは、ホセ・ゴンカルベス(カハルラル)、ディラン・ファンバーレ(キャノンデール・ガーミン)とともに飛び出し、他の7人を振り切る。
3人は終盤まで逃げ続け、残り3kmでファンゼイルがアタック。残り1.5kmで集団に捕まったが、この日の敢闘賞を受賞した。
直後、MTNクベカからさらにジャック・ジャンスファンレンスブルグがアタックし、集団を一列に引き延ばす。ここからの上り区間で今度はカミングスがアタックし、追いかけるアレハンドロ・バルベルデをタイム差なしで抑えて、今季初勝利を挙げた。3位には、6秒差でダビデ・フォルモロ(キャノンデール・ガーミン)が入った。
なお、今季初レースの別府史之(トレックファクトリーレーシング)は120位で完走している。
南アフリカのMTNクベカは2015年ツール・ド・フランスの出場権を獲得したばかり。このオフにBMCレーシングから移籍してきたカミングスは「今日の勝利はとてもうれしい。冬の間、いいトレーニングがたくさんできたから、今日のレースに集中するチャンスをくれて、すばらしい仕事をしてくれたチームに感謝したい。僕は終盤ギリギリに先頭に戻ることができて、勝利をつかめたんだ」と喜びを表していた。
《》
page top