デトロイト・タイガースからフリーエージェントになっていた、マックス・シャーザー投手が現地18日、ワシントン・ナショナルズと7年契約で合意したとMLB公式サイトなど複数のメディアが報じた。
シャーザーは今季オフ、フリーエージェントになった投手では最大の注目株と見られ、その行方は多くのメディアやファンも気にかけていた。2013年には21勝、2014年も18勝を挙げたシャーザーは、昨季タイガースでサイ・ヤング賞トリオの一角を担ったがポストシーズンではオリオールズに敗れ、ワールドシリーズ進出はならなかった。
シャーザー加入で米国メディアは「ワシントンのローテーションはMLBでも1、2を争う強力なものになった」と紹介している。
チームには昨シーズン最終戦でノーヒットノーランを達成したジマーマン(14勝5敗)、最多奪三振王のストラスバーグ(14勝11敗)、チームの勝ち頭となったフィスター(16勝6敗)、2012年には21勝を挙げサイ・ヤング賞候補になったジオ・ゴンザレス(10勝10敗)などがいる。
ここにシャーザーが加入し実力どおりの働きをすれば、ワールドシリーズは充分狙える。
ようやく決まった大物の去就にファンは「これは間違いなく30球団ナンバーワンのスターター」「去年以上の投手陣になってしまう」「シャーザーWAS入ったらローテ相当堅いでしょ、去年でも十分安定してたのに」など、投手陣の充実ぶりに目を見張る。
だが、シャーザー加入でスターターが余ったナショナルズは、誰か1人を放出するという見方が有力だ。その候補を「シャーザー獲得と同時にジマーマンはトレードだと思う」「ジマーマンかストラスバーグがナショナルズから追い出されそう」とファンは予想している。
7年総額2億ドル(約234億円)と言われる大型契約。今シーズン途中31歳になるシャーザーの年齢を心配する声もあるが、ナショナルズとしては最初の2年、3年が勝負と見ているだろうか。
《岩藤健》
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