【Jリーグ】G大阪が9年ぶり2度目の優勝、最大14点差を引っ繰り返し三冠に王手 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【Jリーグ】G大阪が9年ぶり2度目の優勝、最大14点差を引っ繰り返し三冠に王手

スポーツ 短信
サッカー ゴール イメージ(c)Getty Images
  • サッカー ゴール イメージ(c)Getty Images
J1は12月6日に今シーズンの最終節を迎え、雪で中止になった新潟対柏を除く8試合が争われた。2位浦和と勝ち点差なしの首位に立っていたG大阪は、最下位徳島と戦いスコアレスドローに終わった。しかし他会場で浦和が名古屋に1-2で敗れ、9年ぶり2度目の優勝が決まった。

勝てば他クラブの結果に関わらず優勝が決まる有利な立場で臨んだ試合。相手はリーグ戦3勝でJ2降格が決まっている徳島だが、前半から相手の守りに阻まれゴールネットを揺らすことが出来ない。

後半2分には徳島のDF橋内が混戦からゴールを決めたかに思われたが、オフサイドを取られノーゴール。決定的なピンチを免れたG大阪は反撃に出たいところだったが、残りの時間もホーム初勝利を目指す徳島から点が奪えない。焦りから攻撃は単調な放り込みを繰り返す。

他会場では2位浦和が前半2分、コーナーキックから槙野が頭で合わせ先制。逆転優勝に向け大きく前進していた。

シーズン最終戦に勝って優勝を決めたいG大阪は、残り時間わずかとなったところでFWリンスを投入し突き崩しに掛かる。それでも徳島は最後まで集中力を切らさず、最終節で今シーズン1番と言ってもいい試合を見せ、スコアレスドローに持ち込んだ。

ほぼ同時刻に試合が終わった他会場では、後半27分に名古屋がDF牟田のゴールで同点に追いつき、同44分に相手のパスミスから追加点を挙げ逆転。浦和はアディショナルタイムにフリーキックを得るがゴールネット揺らすことはできず、掴みかけた栄光が最後の20分でこぼれ落ちた。

名古屋の逆転勝利をピッチ上で聞いたG大阪選手は、試合終了から少し経ち初めて喜びを爆発させた。

ワールドカップ期間の中断前は首位浦和に最大勝ち点差14つけられ、降格圏内にいたG大阪。だが再開後は5連勝、7連勝と大型連勝を重ね一気に盛り返し、前節で初めて浦和を逆転し首位に立った。

2000年に鹿島が達成して以来の三冠を目指すG大阪。リーグ優勝で二冠は手にし、いよいよ天皇杯を残すだけとなった。13日の決戦を前にファンは、「この勢いで来週の天皇杯も勝って3冠へ頑張れガンバ!」「3冠が決まる瞬間を早く見たい」「まじで3冠頼むぜ!」と、早くも気合いが入っている。

また最終節の順位争いは、来年のACL出場権にも影響を与える。既にリーグ2位以上が確定していたG大阪と浦和の出場は決定しているが、天皇杯でG大阪が優勝した場合、リーグ3位の鹿島が繰り上がりでACLに出場し、4位のチームが出場権をかけたプレーオフに進出する。

気になる4位争いは鹿島を1-0で下した鳥栖が順位をキープ。5位の柏が雪の影響で試合中止になったため確定ではないが、新潟に大差勝ちしない限り逆転は不可能な状態にある。

優勝争い以外にも最後までシーズンを盛り上げてくれる鳥栖に、「後は柏の結果を待つのみ…! ACLも見たい!!「鳥栖 最後の最後までACL争いを盛り上げてくれる」と、今シーズンの健闘を讃える声が聞かれた。

J史上最大の逆転劇を起こしたG大阪。この勢いで偉業達成なるか。
《岩藤健》

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