男子テニスの上位8人で争われるATPワールドツアー・ファイナルが11月9日、ロンドンで開幕した。初戦に登場した日本の錦織圭は、地元イギリス出身のアンディ・マレーにセットカウント2-0（6-4、6-4）で勝ち、アジア人初出場初勝利を決めた。
結果だけ見ればストレート勝ち。試合時間も1時間35分。だが実際は初戦の緊張や、サーブの不調からマレーに追い上げられる場面もあった。
これまで錦織はマレーに未勝利。2年ぶりの対戦で今の勢いと実力なら勝てると期待されたが、第1セットはサービスゲームをブレイクされ3-2と先攻される。本人も認めるとおり立ち上がりは動きの硬さが目立った。
それでも徐々に身体がほぐれた錦織は、マレーのサービスゲームをブレイクバックし、勢いに乗って第1セットを取る。
第2セットも錦織は積極的なテニスでマレーにプレッシャーを与え続け、途中まではこのまま完勝かと思われた。しかし、そこからサーブとボレーのミスが目立ち、長いデュースの末にブレイク失敗すると、一転してマレーの逆襲が始まる。
4-4まで追いつかれ、このまま逆転されるのかとファンも心配する展開。だが錦織は落ち着いて最後まで積極的なテニスを続けた。最後は粘るマレーを振り切り6-4で第2セットを取り、ストレートで勝利した。
この勝利にファンは、
「つよすぎでは」
「これで後1勝すればトーナメントも見えてくる」
「錦織は伝説になったな～」
「次はフェデラーですが頑張って欲しいです！」
「錦織まじで勝てない相手いなくなってるな～」
この試合ではダブルフォルト8回など、まだ調子が完全ではない様子も窺わせた。調整によっては、まだまだ状態が上向く可能性も。
上位2人が進出するトーナメントに残る道も見えてきた。
《岩藤健》
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