2014年ツアー・オブ・北京、最終日10月14日の第5ステージは天安門広場から鳥の巣までの117km。北京の中心部を通過し、最後は北京五輪メインスタジアムの周囲の1周約8kmを12周するコースだ。
再び青空に覆われたこの日、平坦なコースでレース序盤は高速の展開。25km地点でトシュ・バンデルサンデ(ロット・ベリソル)、ローラン・マンジェル(FDJ)の2人の逃げが決まる。
このレースを最後に引退するマンジェルは、バンデルサンデとともに強力な逃げを見せ、残り7周で最大3分15秒の差を開く。さらに残り1周の鐘が鳴ったときでも、1分以上のリードを保っていた。
しかし、メイン集団ではベルキン、ガーミン・シャープ、スカイ、ランプレ・メリダがペースを上げて猛追。残り800mとギリギリで、2人は捕まった。
最後は好位置からスプリントを開始したサッシャ・モドロ(ランプレ・メリダ)が、接戦のスプリントを制してステージ優勝。2014年6月のツール・ド・スイス以来の今季8勝目を挙げた。
2位はグレッグ・ヘンダーソン(ロット・ベリソル)、3位はエドバルド・ボアッソンハーゲン(チームスカイ)が続いた。
タイラー・ファラー(ガーミン・シャープ)は4位に入り、6位のルカ・メスゲツ(ジャイアント・シマノ)を1点差で逆転してポイント賞ジャージを奪還した。
総合上位陣の順位は変わらず、第2ステージからリーダージャージを守ったフィリップ・ジルベール(BMCレーシング)が総合優勝。ダニエル・マーティン(ガーミン・シャープ)がわずか3秒差で2年連続総合2位、エステバン・チャベス(オリカ・グリーンエッジ)が9秒差の総合3位でヤングライダー賞のホワイトジャージも獲得した。
山岳賞はミカル・ゴワス(オメガファルマ・クイックステップ)、チーム総合優勝はオリカ・グリーンエッジが獲得した。
アジア唯一のUCIワールドツアーレースとしてロードレースの国際化に貢献したツアー・オブ・北京だったが、2014年が最後の開催でわずか4年の歴史に幕を下ろした。
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