フランス人最上位の総合2位に入った37歳のベテラン、ジャンクリストフ・ペロー(アージェードゥーゼル)。しかし、第21ステージのパリ・シャンゼリゼではヒヤリとする瞬間があった。
残り43km、ペローは集団落車に巻き込まれて地面に投げ出された。幸い大事には至らずレースには復帰したものの、集団前方ではアタック合戦が起こっていてペースは上がっていた。しかし、マイヨジョーヌのビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)、同じくフランスのベテラン選手シルバン・シャバネル(IAMサイクリング)らがアタックする選手を説得してくれたおかげでペースは落ち着き、ペローは無事に集団復帰。フィニッシュ後は総合2位、そしてチーム総合優勝の表彰を受けた。
ツール公式サイトに掲載されたペローのコメントは以下の通り。
「物事は決して簡単にいかない。最後の瞬間にちょっとしたハンディキャップがあったね。何かが起こるだろうとは考えていた。プロトン(集団)全体で、横に押し出されたんだ。(チームメイトの)クリストフ・リブロンによると、路面にボトルが落ちていて大きなうねりが起こり、僕は押し出されて、落車したんだ。ちょっとした緊張が加わった。僕には最終日にちょっとスパイスが必要だったのかな」
「何よりもタイムトライアルで順位を上げられた。僕は広い視野で物事を整理しているし、パリのすばらしい景色を楽しむことができた。家族と再会できて、自分のルーツに戻れてうれしいよ。今夜は一緒にディナーを食べて、おいしいお酒を飲みながらこの3週間の話をするよ」
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