石畳と雨でまさに地獄絵図となった第5ステージを制したのは、ラルス・ボーム(ベルキン)だった。ライバルたちを振り切って最後は独走でゴールに飛び込み、自身初のツールのステージ優勝をつかみとった。チームから発表されたボームのコメントは以下の通り。
「ツール・ド・フランスのステージ優勝なんて、夢がかなったみたいだ。雨の日にパリ~ルーベの石畳で勝てたのが、さらに特別だよ。ここ数年、僕はウェットのパリ~ルーベを望んでいた。それが今、ツールで実現したんだ。ただただ最高だよ」
「セプ・バンマルクと僕はステージ優勝するつもりでスタートした。ちょうど9年前のピーター・ウェーニング以来となるオランダ人によるツール・ド・フランスのステージ優勝はすごく格別だね。言葉にならないよ。僕は自転車の上ですでに泣いていたし、あちこちに鳥肌が立っていたんだ」
最後の石畳区間でビンチェンツォ・ニバリとヤコブ・フグルサング(ともにアスタナ)相手にアタックした瞬間については「石畳では僕が強いから、そこで仕掛けなきゃいけないと思った。自分が勝てると確信したかったんだ。最後はファビアン・カンチェラーラとペーター・サガンが追いついてくると思ったけど、彼らは来なかった。最終コーナーを立ち上がったときは、勝てると思ったよ。最高だったね」と振り返っていた。
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