自転車で走ると気持ちいいからどこまでも進んじゃう、気がついたら空腹を感じてこれいじょうペダルをこげない…なんていう方も多いではなかろうか。そんなときには、「自転車に乗る事」と「食」に着眼した“グルメライド”という乗り方を提案したい。
筆者は自転車でのロングライド中ハンガーノックのときに、ついラーメン屋によったことからラーメンにはまった。そこから自転車でラーメン屋を行脚することが楽しみの一つとなっていった。そして、おいしいパン屋、そば屋、和菓子屋、まで手を伸ばしていく。こうなると食べるために自転車に乗るのか、自転車に乗るから食べ歩く（走る？）のかよくわからなくなってしまう（笑）。
ロードバイクに乗る人の目的は、レース参加を目的とした練習や、輪行などによる遠方への観光が大半なのかもしれない。しかし筆者はグルメのために走る。
じつはそんな目的をもつライダーは筆者の自転車仲間にいない（笑）。ちなみにラーメン愛好家の仲間にもいない（笑）。
しかし、周りにいないからといって寂しがる必要はないのである！
楽しいから続ける。ほかに理由はいらない。
先日走った時も霧の中の峠を行った。「うまい飯に辿り着ける」という確信があるからこそ走り続ける。峠を超えた後、目的の店での食事は格別に美味い。
補給の代わりにラーメンやB級グルメやパンでまかなう。郊外の美味なもの、特産物にも新しい発見があるかもしれない。外食は体にわるいという人もいるかもしれないけれど、このコラムをきっかけに“グルメライド”を自転車の楽しみ方の一つとして提案したい。
《上水流晋》
