日本は諸外国と比べて自己を肯定的に捉えている者の割合が低く、自分の将来に明るい希望を持っていないことが、内閣府が6月3日に公表した「平成26(2014)年版 子ども・若者白書」より明らかになった。
特集「今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの」では、日本を含めた7か国(韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデン)の満13~29歳の若者を対象とした意識調査結果を元に、日本の若者の意識の特徴について「自己認識」「家庭」「学校」「友人関係」「職場」「結婚・育児」の6つの項目から分析。子ども・若者育成支援施策に対する示唆を考察している。
日本は諸外国と比べて自己を肯定的に捉えている者の割合が低く、自分自身に満足している割合は、「アメリカ」がもっとも高く86.0%、「日本」がもっとも低く45.8%だった。また、自分には長所があると回答した割合も「アメリカ」がもっとも高く、「日本」がもっとも低かった。
意欲に関しても、日本は「うまくいくかわからないことに対し意欲的に取り組む」という意識が7か国中もっとも低く、「つまらない・やる気が出ない」と感じる若者が7か国中もっとも高い。また、「悲しい・ゆううつだ」と感じている者の割合が7か国中もっとも高かった。
自らの将来に対するイメージについて、日本は諸外国と比べて自分の将来に明るい希望を持っておらず、「自分の将来について明るい希望を持っている」「40歳になった時に幸せになっている」割合が7か国中もっとも低かった。
「子ども・若者白書」は、各種統計資料などにより、子どもや若者の置かれた現状を紹介する「第1部 子どもや若者の状況」と子ども・若者育成支援施策の実施状況を紹介する「第2部 子ども・若者育成支援施策の実施状況」の2つの部に加え、特集「今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの」から構成される。資料は、オンラインで閲覧・ダウンロードできるほか、6月中旬より全国の主要書店や政府刊行物サービス・センター、オンライン書店で購入できる。
《工藤めぐみ@リセマム》
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