メタウォーターと富士通は12日、ビッグデータ分析およびウェアラブルデバイスを用いた設備保守点検業務の実証実験を、5月後半より福島県会津若松市の滝沢浄水場にて共同で行うことを発表した。
メタウォーターでは、2011年より富士通のパブリッククラウドサービス「Trusted Public S5」を活用し、“ウォータービジネスクラウド(WBC)”を立ち上げ、自治体向けに水道インフラ管理サービス「Smart Field Service(SFS)」を提供している。
今回の実験では、設備保守点検作業に、新たにヘッドマウントディスプレイとウェアラブル入力デバイスを取り入れ、さらなる効率化が可能かを検証。あわせて水道設備の稼働データや各種センサーから収集したビッグデータを分析活用し、設備の故障を予兆検知することで予防保守を実現する。
浄水場における過去の水質情報と気候データを分析・モデル化することで水質予測を行い、浄水における薬剤投入量の最適化により、コスト削減を図る。さらに、熟練作業者の点検作業をヘッドマウントディスプレイに搭載されたカメラで録画し、熟練作業員の技術伝承についても有用性を検証する。
実施期間は5月後半から2014年12月末。福島県会津若松市一箕町 滝沢浄水場などで実施する。
《冨岡晶@RBBTODAY》
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