もてぎ7時間エンデューロ、ママチャリから高級ロードバイクまで、2800人の自転車乗りが競演 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

もてぎ7時間エンデューロ、ママチャリから高級ロードバイクまで、2800人の自転車乗りが競演

イベント スポーツ
もてぎ7時間エンデューロはみんなで楽しめる
  • もてぎ7時間エンデューロはみんなで楽しめる
  • キッズレース低学年は1.5kmコース
  • ゴールまであとちょっと!
  • キッズレース高学年は4.8kmコース
  • 地域密着型チームのパイオニア、地元栃木の宇都宮ブリッツェン
  • 地元栃木から那須ブラーゼンも参加
  • マトリックス・パワータグにはロンドン五輪出場のモナ選手も
  • 大会の華、inゼリーガールが応援!
5月5日、こどもの日に栃木県茂木町にあるサーキット、ツインリンクもてぎで『第2回もてぎ7時間エンデューロ GW 2014 powerd by ウイダーinゼリー』が開催された。

全カテゴリー合わせて約2800人もの自転車好きが集まった。今回第2回とあるが、運営や開催時期こそ異なるものの『もてぎエンデューロ』は長年開催されてきた。自転車レース好きにはお馴染みのイベントだ。前日にママチャリオンリーの4時間耐久レース『もてチャリ』も併催され、より自転車レースは参加しやすいものになった。

◆体力別に細分化、配慮が光る

もてぎエンデューロは大きく分けると3種目だ。エンデューロが7時間、4時間、2時間と3つあり、自分の体力と相談して選ぶことができる。ソロエントリーのほか、6人までならチームも組める。

ロードバイク、マウンテンバイク、ママチャリ、ハンドサイクル、リカンベントなど車種ごとにカテゴリーも細分化されている。小学校低学年から参加できるキッズレースもあるので、子供から大人まで幅広い年代層が走ることができるのは嬉しい。

天気はあいにく曇り空だったが、まず8時20分のキッズレースから今年のもてぎエンデューロは始まった。ちびっ子たちが走る姿が微笑ましく、お父さんお母さんがそろってカメラを向ける。将来の日本チャンピオンがここから誕生するかもしれない。

◆プロチームの走行も間近に

9時になると7時間と4時間のエンデューロのスタートだ。招待チームとして地元栃木の2つプロチーム、宇都宮ブリッツェンと那須ブラーゼンのほか、マトリックス・パワータグなども参加している。上位入賞をめざす市民レーサーたちはスタートの合図とともにすぐ集団を形成してスピードをあげるが、小径車やママチャリ、家族参加の親子たちは後方からスロースタートだ。

もてぎエンデューロはロードコース(4.8km)とスーパースピードウェイ(2.4km)を使った周回コースが用いられる。1度に2つのコースを走れるのだからモータースポーツファンにはたまらない。

日頃から練習をしている市民レーサーたちは時速40km前後と速いスピードで走っているが、コース幅の広いサーキットなので速くない参加者との住み分けはできている。速い選手は右側を走り、ゆっくり走る参加者を後方から集団が追い抜いていくときは「コースの左に寄ってください」とスタッフが誘導してくれる。だからママチャリでのんびり走っていても安全だ。

◆一般からプロまで幅広く受け入れる会場

時折雨がパラパラしていたが、13時近くになり雨足が強くなってきて会場に傘も見えてきた。そんな中、4時間エンデューロのゴールがやってきた。仲間と手を取り合ってゴールする者、お父さんと一緒に手を挙げる小学生。走り終えた清々しい笑顔だ。

その1時間後には2時間エンデューロのスタートが切られた。嬉しいことにもう雨はあがっていた。2時間エンデューロに限るが、ハンドサイクルやリカンベントも参加できる。普段はなかなか目にする機会がないのでとても興味深い。

コース以外に目をやるとピットレーンの反対側にあるメーカーブースでは、メーカーによるメンテナンスサービスが人気だった。空いた時間で自分のバイクをプロに見てもらう。日頃のメンテナンスの参考にもなり、行列が出きるのもうなずける。飲食ブースもあり、時間のかかるエンデューロではとても助かる。

7時間エンデューロのゴールが迫ってきた。7時間をトップで帰ってきたのはソロ参加の市民レーサー。平均時速42kmで41周を記録。走った距離はなんと300km弱! 東京都から愛知県まで走れる距離だ。最終走者はハンドサイクルの選手。招待選手たちと共に、最後のゴールラインを万歳しながら走り抜けた。

子供から大人まで。ママチャリからプロ顔負けの高級ロードバイクまで。約2800人が集まったもてぎ7時間エンデューロは、「自転車レースに出てみたいな」と思ったら手元にある自転車でエントリーできてしまう大会だ。
《五味渕秀行》

編集部おすすめの記事

page top