【ベトナム現地レポート】戦う以前に別の意味で大変なレース | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【ベトナム現地レポート】戦う以前に別の意味で大変なレース

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8区間で争われるベトナムの女子ステージレース、ビワセカップは3月13日に第7ステージが行われ、総合5位の金子広美(イナーメアイランド信濃山形)らが積極的に動いた。この日の結果は目標に届かなかったが、貴重な経験を積んだ。
  • 8区間で争われるベトナムの女子ステージレース、ビワセカップは3月13日に第7ステージが行われ、総合5位の金子広美(イナーメアイランド信濃山形)らが積極的に動いた。この日の結果は目標に届かなかったが、貴重な経験を積んだ。
8区間で争われるベトナムの女子ステージレース、ビワセカップは3月13日に第7ステージが行われ、総合5位の金子広美(イナーメアイランド信濃山形)らが積極的に動いた。この日の結果は目標に届かなかったが、貴重な経験を積んだ。

この日はニュートラル区間21kmのあとにスタートする105kmのコース設定で、アップダウン区間と狭い道が続くので、日本チームはここでの攻撃で金子または坂口聖香(パナソニックレディース)の個人総合アップを狙った。

ニュートラル区間はレース距離に含むとレース前には確認していたが、コース図と実際走っているレースコースが合わないので、レース中に唯一英語が話せるコミッセールに尋ねてみると、レース直前にニュートラル区間は含まないことになったと聞く。私はもちろん日本選手は知らされていない。レース前に選手に説明していたコースポイントとは全く異なる状況の中で、日本選手はレース中盤までレースを走ることになる。

スタート直後に坂口が7選手の逃げに入る。その中には坂口より個人総合順位が上の選手が2名入っていたが、坂口自身の個人総合のジャンプアップに都合のいいメンバーでの逃げである。しかしながら個人総合のリーダーもこの集団に含まれており、この選手が先頭に出ないので坂口とマレーシア、タイの選手しか先頭で走らない状況となる。集団とは60秒差までしか差が広がらず、後ろのメイン集団も追う動きをみせてその差が15秒まで縮まると、先頭集団もペースアップしてタイム差を開いていく。

坂口はまずはこの逃げを決めようと積極的に走るが、ペースの上がり下がりが激しく、集団との差が広がらない。集団も個人総合リーダーを含む逃げを許さず、20km以上の駆け引きの後に吸収される。そのあと集団から金子がアタックをかけたり、合田祐美子(早稲田大)も集団先頭付近で常に動き、3名の日本チームの誰かが危険な動きに対応していく。前半逃げに乗っていた坂口も、中盤から後半にかけても攻撃をかけ続ける。個人総合上位の金子は力で動くが、上位陣のマークも厳しくまたコースのアップダウンが思ったより緩く抜け出すのが難しい。

中盤に若干集団の動きが止まるが、日本選手は常に前に行く動きを見せ続ける。後半は集団からの抜け出しが厳しく、追い風の状況で集団ゴールを迎える。この日はラスト10kmまでで逃げられなかった場合、平坦スプリントで今回力をみせている坂口のために他の選手が動くこととしていた。しかしゴール前が緩く登りが続き、そして坂口が前半から後半まで攻撃し続けたことで思った以上に消耗しておりスプリントが伸びず、金子が5位、坂口が9位に終わった。

この日の日本チームは少ない人数にも関わらず、常に攻撃し続けて戦うチームということをみせることができた。金子または坂口が逃げに入って個人総合のジャンプアップと区間優勝というこの日の目標は達成できなかったが、その走りは非常に高く評価できる。チームの連携はまだうまくいかない場面も多くみられるが、選手自身がチームで動くことを要求されることで改善しなければいけないポイントを理解し始めている。

また自分たちがチームで動くことでレースが大きく動くことを知り、自信をつけてきている。ステージレースの経験の少ない女子選手ではあるが、戦うためには脚だけではなく、リザルトを分析しての戦い方が必要と感じることができるようになったこともこの7日間の大きな収穫だ。

翌日の最終ステージは完全な平坦コースで大きな逃げは難しいが、チームで攻撃をして個人総合順位のアップと区間優勝を狙っていく。

第7ステージ
1位 Nguyen Thi That (ベトナム)2時間51分37秒
5位 金子広美(イナーメアイランド信濃山形)1秒差
9位 坂口聖香(パナソニックレディース)同タイム
22位 合田祐美子(早稲田大)同タイム
(JCFロード部会員 柿木孝之)
《編集部》
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