3月7日にマレーシアで行われたツール・ド・ランカウイ第9ステージは、イスラム教の戒律によりレースのスタート時刻は午後3時。スプリントポイントと4級山岳を繰り返す細かいアップダウンが続く111.1kmで行われ、オランダのテオ・ボス(ベルキン)が今大会4勝目を飾った。
序盤のアタック合戦から2選手がエスケープに成功。それを追う形でさらに2人が追走。その後メイン集団が続くという展開に。追走の2選手はすぐにメイン集団に吸収され、2人の逃げが先行するレースとなった。
この2人は総合成績で1、2分差の好位置につけていたことから、後続は首位に立つミルサマ・ポルセイェディゴラコールのタブリスペトロケミカルチームが中心にコントロール。大きなタイム差とはならず、2分30前後をキープしたままはハイスピードで進む。
タブリスペトロケミカルの他に区間優勝を狙うスプリンターを擁するチームが追い上げ、残り10kmで総合成績の逆転をかけた逃げは吸収される。この日もチームの見事な牽引によりゴールスプリントを制したのはボスだった。
ポルセイェディゴラコールは首位を守り、翌8日の最終日にトレンガヌ市街地を周回する103.1kmで終幕を迎える。
(飯島美和)
《編集部》
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