ものづくりに特化したクラウドファンディングサービス、「zenmono(ゼンモノ)」では、2輪車の試作、量産に対して出資を募っている。
日本のものづくりの屋台骨として一角を担う東京都大田区。磨き抜かれた技術力は、いまも健在。“下町ボブスレー”の取り組みは記憶に新しい。
そんな大田区からおこった新たな取り組みが、出資を募っている。
今回の試作は、「おおたグループネットワーク」の協力を予定する。おおたグループネットワークは、大田区町工場の2代目、3代目経営者により新たな独立系のものづくりを目指す、9社のネットワーク。
製品は「nbike(エヌバイク)」。自転車のような、キックスケーターのような乗り物である。
nbike最大のポイントは、自転車の用件を満たしている事。前後輪にハンドブレーキを備え、主要パーツは自転車用のものを使用しており、公道走行が可能なスペックを有するという。
この製品の狙いは「歩行と自転車のあいだ」にある。歩いて行くには遠く、自転車で行くには駐輪に困る、という物理的/心理的な隙間を埋めるモビリティとして開発している。
zenmonoでの紹介によると、駐輪スペースはA4サイズで足りるとし、動力は人力、駐輪時などの省スペース化のため、タイヤ径は「ギリギリまで小さくした」。サドルがないため乗車スタイルは「立ち乗り」になる。
nbike主要諸元は以下。
全長:978mm(走行形態時)
全幅:174mm(ハンドルバー/ペダルのぞく)
全高:986mm(走行形態時)
重量:未定
ホイールベース:750mm
フレーム:A6061アルミニウム
タイヤ:8×1-1/4 ETRTO 32-137
ブレーキ:F:デュアルピボットロングアーチ/R:φ140メカニカルディスク。
ステム:クランプ径25.4mm/コラム径28.6mmアヘッド(コラムハイト40mm)
ハンドルバー:折りたたみ式ストレート
(土屋篤司)
《編集部》
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