第6回明治神宮外苑大学クリテリウムが都心部で開催 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

第6回明治神宮外苑大学クリテリウムが都心部で開催

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 全日本学生ロードレースカップシリーズ最終戦となる第6回明治神宮外苑大学クリテリウムが2月19日に明治神宮外苑(東京都新宿区・港区)で開催された。東京の中心部にある明治神宮外苑周辺の道路を利用して1周回1.5kmの特設コースを設置し、クリテリウム形式で開催され
  •  全日本学生ロードレースカップシリーズ最終戦となる第6回明治神宮外苑大学クリテリウムが2月19日に明治神宮外苑(東京都新宿区・港区)で開催された。東京の中心部にある明治神宮外苑周辺の道路を利用して1周回1.5kmの特設コースを設置し、クリテリウム形式で開催され
 全日本学生ロードレースカップシリーズ最終戦となる第6回明治神宮外苑大学クリテリウムが2月19日に明治神宮外苑(東京都新宿区・港区)で開催された。東京の中心部にある明治神宮外苑周辺の道路を利用して1周回1.5kmの特設コースを設置し、クリテリウム形式で開催された。大学対抗戦でもある男子大学生グループ1では黒枝士揮(鹿屋体大)が優勝し、同大学がこの大会で4連覇を達成。女子クリテリウムでは塚越さくら(鹿屋体大)が今大会の初優勝を飾った。2011年度全日本学生ロードレースカップシリーズの年間総合リーダーは大中巧基(早稲田大)に決定した。

 午前の部では小中学生のタイムトライアルが行われた。保護者の大きな声援を受けて子どもたちが懸命にペダルを回す姿に通行人も足を止めて見ていた。その後にマスターズタイムトライアル(1周回1km)が始まり、昨年度の優勝者であるポール・ソールズベリーが1分27秒92の好タイムで連覇。

 男子大学生グループ3(1.5km×6周回)では、A組は平井匠(法政大)が、B組では松本諒太(朝日大)が1位となり、来シーズンからのクラス2への昇格を決めた。
 男子大学生グループ2(1.5km×6周回)では、A組で前半から積極的な走りでポイントを稼いだ和田力(日本大)が1位となり、ゴールフィニッシュを1位で通過した雨宮正樹(日本大)が2位とワンツーフィニッシュを飾った。B組では最初のポイントを1位通過した出澤拓也(明治大)と2位通過の矢次栞(順天堂大)が獲得したが、2回目のポイントでは板橋義浩(日本大)が1位通過、フィニッシュポイントも板橋が2位通過し、合計ポイントで緑川埈一(中央大)を抜いて1位になった
 午前中最後に行われたマスターズクリテリウムは昨年度優勝の小畑郁が全てのポイント周回で1位通過をみせる圧巻の走りで2連覇。TTで優勝したポール・ソールズベリー選手は2位。

 女子クリテリウム(1.5km×12周回)は学連登記選手以外にも出場できるため、いつもの学連主催レースよりもレベルが高いものになった。今シーズン何度もクリテリウムを経験している小島蓉子(日本体育大)と、2011年ユニバーシアード日本代表選手である塚越さくら(鹿屋体大)をエースにおいて各大学がどのように展開していくのか、注目が集まった。レースは予想通り、序盤から小島と塚越のポイント争いに。1回目のポイントは塚越が1位通過、2位に小島が通過した。3選手を擁する鹿屋体大がエースを勝たせるべくアシスト役の木村亜美(鹿屋体大)らが、塚越を引っ張る。その期待に応えるように3~5回目のポイントを塚越が全て1位で通過、フィニッシュは小島が1位を取ったが、塚越は2位でゴール。合計33点を獲得した塚越が今大会初優勝を果たした。

 大会のメインレースである大学対抗戦の大学生グループ1(1.5km×20周回)では、4連覇の期待がかかる鹿屋体大の黒枝士揮が最初のポイントを1位通過し、幸先のいい展開をみせるが、ユニバーシアード日本代表で今年の日大の強さを象徴する選手である窪木一茂や海外招待選手であるオーストラリアのメルボルン大学の選手らが積極的なレースを展開。集団内で落車が起こるなど、少し落ち着かない状況でレースは中盤へ。
5回、6回目のポイント通過では窪木(日本大)が1位通過でポイントを着実に増やしていく。一昨年度のこの大会優勝者である野口正則(鹿屋体大)も黒枝のアシスト役に徹してサポートし、7回目のポイントで黒枝が1位通過、そして9回目のポイントでは黒枝が2位通過するが、窪木も3位通過として2点差で窪木がリードのまま最終周回へ。
 さらに全日本学生ロードレースカップシリーズ総合ポイントリーダーの大中巧基(早稲田大)は中間スプリントポイントなしのまま最終周回に突入し、このままでは年間王者が入れ替わる可能性もある展開になり、会場のボルテージも上がって来た中で、最初にゴールフィニッシュに飛び込んで来たのは堀内俊介(中央大)。続いて2位は黒枝が窪木をかわしてゴール。ゴールポイントで2点差を逆転した黒枝士揮(鹿屋体大)が優勝し、鹿屋体育大が4連覇を達成した。また、ここまでポイントがなかった大中はフィニッシュを4位でゴール。最終スプリントポイントを獲得し、全日本学生ロードレースカップシリーズ年間総合リーダーに輝いた。(月川拓=日本学生自転車競技連盟)
《編集部》
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