待望のコルナゴ最強モデル vol.1 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

待望のコルナゴ最強モデル vol.1

オピニオン インプレ
安井行生のロードバイク徹底インプレッション
安井行生プロフィール

全スプリンター待望!コルナゴ史上最強モデル
顔面着地に続き鎖骨骨折とツイていない安井だが、今回はさらなる不幸に襲われることになる。コルナゴ史上最強と謳われるEPSの2010モデル、しかも彼にピッタリの450サイズの試乗車が用意されてしまったのである。一週間後、300kmに渡る試乗を終えてハンドルを放さねばならなくなったとき、安井はこう吐き捨てた。「近寄るんじゃなかった…」
(text:安井行生 photo:我妻英次郎/安井行生)
EPS (エクストリーム・パワー・スーパー) は、比類なき剛性を誇ったエクストリーム・パワーの後継車となるコルナゴの旗艦モデルである。比較的細身のラグドカーボンフレームという構造はC40時代から変わらずだが、パイプ (トップ・ダウン・シートチューブのメイン三角) にはエクストリーム・パワー同様にリブが内蔵され、その幅と長さはフレームサイズによって最適化されている。また、エクストリーム・パワーではトリプルバテッドだったパイプが無段階のテーパー状になっているなど、見えないところで格段に進化している。
この時代のトップモデルには珍しく、メイン三角を構成するチューブは全て真円、しかも比較的細い。ヘッドは 「コルナゴよ、とうとうお前もか」 のインテグラル、しかも上下異径ベアリング (上:1-1/8インチ、下:1-1/4インチ) を採用している。ヘッド周りだけを見れば飛び級で進化した印象だが、それ以外は極めてトラディショナルなシルエットを見せるEPS。ビッグブランドにしては珍しく、トップモデルにも関わらずISPや内蔵BB、超異径チューブは拒否し続ける。グラフィックも、ソフィスティケイトされたラインによって塗り分けられるという最近流行りの手法ではなく、ロードバイク伝統の様式美の延長線上にあるものだ。リアバックにはコルナゴ独自のBステーとリーフチェーンステーを装備する。
デビューは2009年のEPSだが、2010シーズンもカラーリングのリニューアルを除けば大きな変更はなく、価格を少し下げて (¥630,000→¥588,000) 続投される。

スペック

驚異的。未知の領域。ギネスブック級。

ガソリンの持つエネルギーを100とした場合、それを燃やして走る自動車が動力として取り出せるのは10〜15に過ぎない。エネルギーのほとんどが内燃機関での出力損失、複雑なギア機構での摩擦損失などで失われており、燃費がいいと言われるハイブリッドカーでも最終的なエネルギー変換効率は、たかだか15〜20%だという。ハイテクの塊である自動車とは、実は恐ろしいほど非効率的な乗り物なのである。
では、自転車の場合は?人間が出力系の一環を担っている自転車という乗り物のエネルギー変換効率を考えようとすると、食物を摂取する過程の 「生体効率」 から計算に入れなければならなくなり (筋肉のエネルギー変換効率は60%に達するらしい)、それに加えて、ペダルへ入力したエネルギーがリヤタイヤを介して路面へどれだけ伝わるかという、自転車という機械の 「駆動効率」 を考えなければならなくなる。一説によると、ロードバイクの駆動効率は90%を軽く超えるのだとか。
それらが掛け合わされたとき、クルマや歩行に比べてエネルギー効率が5倍も良い (自転車が移動するのに必要なエネルギーは、クルマや人の5分の1) という 「自転車の奇跡」 が見えてくる。この地球上で最も効率の良い乗り物だと言われる所以である。
しかし、いくら効率が良いといっても、いくら自転車が奇跡の発明品であっても、物理法則を覆すことはできないはずだ。入力された以上のエネルギーを出力することはできない (仕事の効率は100%以上にはなり得ない) はずなのだ。だが、もしかしたら、このEPSは…。少なくとも、このバイクに乗ったときのエネルギー変換効率は、ライバル各車に比して数%は上回っているのではないか…。
と、そんなことまでを考えさせるのである。まるで自分の脚力が1.2倍に増幅されたように力強く走る、このEPSというフレームは。

さて、それを語るに、一体何から始めればいいのか。
背筋にゾクリとくる加速感?惚れ惚れする巡航性?鳥肌が立つハンドリング?安定感、安心感、頼もしさ、それとも初秋の夕日に輝くペイントの美しさ?
とにかく、進む、進む、進む。有無を言わせないほど速い。EPSは、ほとんど驚異的なまでの高性能車である。コーナーの立ち上がりで初めて本気で踏んだとき、僕は思わず声をあげた。ヘラヘラしていた顔がみるみる青ざめていくのが自分でも分かった。
コーナーを立ち上がったときのトラクションのかかり、緩斜面でダンシングに切り替えたときの加速感は、未知の領域。軽快さではなく、グイグイと力で押し出すタイプの加速ではあるが、中速域からのトラクションのかかりようは、間違いなくギネスブック級だ。
「イーピーエスってヤツにのってみたいです。コルナゴの一番高いアレ」
なんて、深く考えもせずに言ったことを、後悔し始めた。
これに慣れてしまうとヤバい。
《編集部》
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