第97回ツール・ド・フランスは7月25日に最終日を迎えたが、前日の個人タイムトライアルで総合1位の選手が着用するマイヨジョーヌを守ったアルベルト・コンタドール(27=スペイン、アスタナ)が、ゴール地点の記者会見場で恒例の勝利者宣言をした。
「体調がよくなかったのでとても苦し戦いの連続だった。それだけに過去2回の優勝以上に感激している」と語った。
コンタドールはスペインのマドリード生まれ。04年のレース中に気絶して落車し、頭部を強打。脳から出血して一時は生死の境をさまよった。緊急手術で一命を取り留めたが、意識を失う脳内障害があることが判明し、その1カ月後にも大手術をした。
昨年はチーム内でランス・アームストロングと衝突。チームスタッフからのサポートを受けられない中で2回目の総合優勝を達成した。
「昨年は別の意味で苦しい時代だったが、今年のレースも壮絶だった。多くの準備をしてそれが結果につながったと感じている」
《編集部》
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