日本代表をかけたBMXのジャパンシリーズ開幕 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

日本代表をかけたBMXのジャパンシリーズ開幕

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 刻一刻とその瞬間が近づく。スタートゲートが鋭く倒れるやいなや堰を切ったようにバイクがジャンプセクションへ向かう。歓声がこだまする青空に飛び出すライダー達が躍動した。3月27日・28日と開催されたJBMXFジャパンシリーズ、今年もBMXのシリーズが開幕。チャンピ
  •  刻一刻とその瞬間が近づく。スタートゲートが鋭く倒れるやいなや堰を切ったようにバイクがジャンプセクションへ向かう。歓声がこだまする青空に飛び出すライダー達が躍動した。3月27日・28日と開催されたJBMXFジャパンシリーズ、今年もBMXのシリーズが開幕。チャンピ
 刻一刻とその瞬間が近づく。スタートゲートが鋭く倒れるやいなや堰を切ったようにバイクがジャンプセクションへ向かう。歓声がこだまする青空に飛び出すライダー達が躍動した。3月27日・28日と開催されたJBMXFジャパンシリーズ、今年もBMXのシリーズが開幕。チャンピオンシップクラスをはじめとする各クラスで世界選手権の国内選抜権をかけたポイント獲得競争のスタートだ。

 予選第一ヒートから白熱したレースが繰り広げられ、エリート男子では互いに予選3ヒートとも1着と好発進した高橋堅太と吉村樹希敢が決勝で激突。レースは、おおかたの予想通りスタートから二人が飛び出し、サイドバイサイドの激しい展開のままゴールまでもつれ合いながらのフィニッシュが期待されたが、第一ジャンプセクション通過直後のバームで両者が接触転倒。その間隙をついて主導権を握ったのが藤原海渡。ゴールまで、落ち着いたレース運びで先頭を明け渡すことなくシリーズ初戦をものにした。レース後藤原は、「予選ヒートではむらがあったので、今後はミスを減らしコンスタントに上位をねらっていきたい。」と語り、次回の大会を早くも見据えた。

 BMXの醍醐味と言えば豪快なジャンプだが、さらにレースを面白くしているのが、コース設定や競走相手のテクニックなどを考慮しながらのライディングだろう。ジャンプセクションを高く飛んで距離をかせぐか、低くスピーディーに刻むのか。バームでのラインどりや相手への牽制。冷静かつ俊敏な判断力で障害をクリアしていくバトルが観衆を興奮の渦に巻き込むのだ。子供から大人まで、自転車を操る楽しさを実感しながら勝負のかけひきに没頭する姿は、見るものを魅了する。

 次回大会は、4月24日・25日開催の全日本BMX選手権大会。7月下旬南アフリカで行われる世界選手権大会の選考を兼ねたビッグレース。さらに、ヒートアップした勝負がまっている。(中村拓人)
《編集部》
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