自転車版箱根駅伝が20日に秋田で開催 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

自転車版箱根駅伝が20日に秋田で開催

バックナンバー 過去ニュース
 日本学生自転車競技連盟が主催する、第48回全日本学生選手権チームロードタイムトライアル大会が6月20日に秋田県大潟村のソーラースポーツラインで開催される。コースは、先週末に行われた全日本選手権タイムトライアルと同じで、オールフラットの1周30kmのコースを3
  •  日本学生自転車競技連盟が主催する、第48回全日本学生選手権チームロードタイムトライアル大会が6月20日に秋田県大潟村のソーラースポーツラインで開催される。コースは、先週末に行われた全日本選手権タイムトライアルと同じで、オールフラットの1周30kmのコースを3
 日本学生自転車競技連盟が主催する、第48回全日本学生選手権チームロードタイムトライアル大会が6月20日に秋田県大潟村のソーラースポーツラインで開催される。コースは、先週末に行われた全日本選手権タイムトライアルと同じで、オールフラットの1周30kmのコースを3周する90kmで競われる。チームは4人構成で出走し、最低3選手がゴールしなければならない。26校が出走予定だ。

 3大ツールをはじめ、ヨーロッパのステージレースなどでも行われているチームTTは、通常1時間以内で終わる距離設定と、1チーム6~9名の構成となることが多い。それに比べ本大会は、90kmを4名で走るために、ひとりあたりの負担も大きく、約2時間も高速走行を維持しなければならない。さらにこの時期は決まって日本海からの風が強く吹き、選手をさらに苦しめる。そのため、出場した多くの選手から「今までで一番きつくつらいレース」という声が聞こえるほど、過酷なレースとなっている。

 また、この大会は、9月に行われるツール・ド・北海道の出場権を賭けた最後の選考レースとなっている。ここ数年のツール・ド・北海道は、学連登録選手がステージ上位に入賞するなど活躍する場面も多く、学生が実力を試したり、アピールしたりする絶好の機会となっている。そのこともあり、8月の学校対抗選手権(通称:インカレ)と並んで、シーズンの最重点レースとしている大学が多い。

 ツール・ド・北海道の学生チーム出場枠は昨年のインカレロード、5月に行われた全日本学生選手権個人ロードの大学別総合順位により決定される。個人ロード終了時点では、京都産業大学、法政大学、日本大学、鹿屋体育大学が同点で並んでおり、以下順天堂大学、朝日大学、大阪経済大学、東京大学、大阪産業大学と続いている。

 優勝候補を、直近の個人ロードでの学校別成績から考えると、1位木守望、3位中村弦太、11位丹後彰馬を擁する、京都産業大学が筆頭となる。優勝すれば、初優勝となる。過去47回の大会で、実に37回もの優勝を誇る日本大学は、昨年の優勝メンバーの兼平純、窪木一茂が二人残り、個人ロード4位の越海誠一や、6位の橋本龍弘など長距離を走れるメンバーが揃っており当然の如く優勝を狙う。

 また昨年、伊藤雅和らU-23日本代表メンバーを4名揃えたにもかかわらず3位に甘んじた一昨年の優勝校である鹿屋体育大学も、ほとんどのメンバーが残っており当然優勝を狙ってくるだろう。さらに法政大学も、昨年4位のメンバーで、個人ロード2位の早川朋宏、6位青柳憲輝、10位大久保陣がエントリーしているので、こちらも注目したい。

 過去の優勝チームの傾向としては、後半の苦しみを恐れずに1周目から突っ込んで入り、後半の落ち込みを勝利への執念でひたすら我慢したチームが優勝している。しかし、一人でも脱落すると歯車が噛み合なくなり、大きく崩れるリスクも持ち合わせており、優勝候補チームであっても実力通りに走れないことも珍しくない。さながら自転車版”箱根駅伝”とも言えるだろう。果たして今年はどこの大学が最速で駆け抜け、ツール・ド・北海道の切符を手にするだろうか。
《編集部》
page top