ツール・デュ・リムザンで新城が2度目の総合3位に | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

ツール・デュ・リムザンで新城が2度目の総合3位に

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 フランスで開催されていた4日間のステージレース、ツール・デュ・リムザンは8月22日に最終日を迎え、新城幸也(23=梅丹本舗・GDR)が総合3位となった。新城は06年にも同大会を総合3位でフィニッシュしている。以下はチームレポート。

 最終日となる第4ステージは、116kmを走って周回コースに入り、12.4kmのコースを5周する合計180.2km。周回コースはアップダウンがあって厳しい。総合成績では首位に1秒差で新城が3位につけていて、22位までが11秒差という接戦で最終日を迎えた。
 この日は朝から雨が降っていたが、スタート前にはそれもやみ、路面がぬれた状態でスタート。レースは序盤に6人の逃げが形成されたが、総合優勝争いに関係のない選手たちだったため集団はゆっくりペースとなり、2分30秒差くらいのまま進んでいく。この逃げができたため、最初の中間スプリントのボーナスタイムで総合順位の変動はなし。
 梅丹本舗チームとしては、ゴールスプリントに持ち込みたかったため、集団のペースをコントロールしていたミツビシとアスタナに68km地点から加担し、福島康司と菊池誠晃を先頭のローテーションに加えた。2人が前を引くことで、チームメイトたちも前方に位置しやすくなり、清水都貴 、新城などは周回コースで勝負するために脚をためながら、集団前方で走る。

 最初のゴール地点通過の120km地点に中間スプリントがあり、そこで総合2位でスプリンターのアラン・デービス(ミツビシ)にボーナスタイムを取られては困るため、逃げる6人を積極的には追わず、1分40秒差でリモージュの街の周回コースに入った。
 リモージュの街の手前から激しい通り雨が降りだした。ほどなくしてやむも、1周目の上りで先頭を逃げていた選手たちはばらけ、2周目の下りの濡れた路面で新城が落車。それに中島康晴も巻き込まれ、チームにとっては最悪の展開になってしまった。
 だが、新城も中島も再び走り、エースの新城を集団に戻すために、チームメイトたちが助けて新城を引き、何とか集団に復帰させることができた。ここで新城、福島晋一、福島康司以外の選手は、ドロップアウトとなった。
 ラスト1周手前から福島晋一が新城を集団の前方に引き上げ、最後の上りで福島も力尽き、チームとしては新城単独でゴール勝負へ。着順次第で総合順位がひっくり返るほどの接戦だったため、最後まで気が抜けなかったが、下りでフランセーズデジュの選手が2人飛び出し、一人が逃げ切りゴール。集団は激しいスプリント争いとなるも、総合4位で新城と1秒差だったロハスは4位でゴールのボーナスタイムは取れず。新城は総合3位を守り切った。同時に新人賞も獲得した。
 新城にとって、アップダウンの激しい難コースで2年前に続き2度目の総合3位となり、新城の実力も梅丹本舗のチーム力もワンランクアップしたことを証明した。

■新城のコメント
 今日は本当チームメイトのみんなに助けてもらった。カーブで自分だけ別のラインで行ったために、滑ってしまった。自分の操作ミスでみんなには申し訳なかった。最後は後ろから集団に戻してもらい、ここからはみんなのために走った。スプリントに絡めればよかったけれど、最低限の総合3位と新人賞を取ることができてホッとしている。次のレースに向けて頑張ります。
《編集部》
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