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最初の個人タイムトライアルは距離29.5kmとやや短めな設定。ほぼ平坦コースとなるため、タイムトライアルのスペシャリストが頭角を現してくるが、今年の大会は山岳の要素が強いため、タイムトライアルスペシャリストにとっては不利だ。
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フランス中西部の大平原を舞台として、今年の最長距離となる232kmを走る。コースはほぼ平坦なので、スプリンター向きのステージ。このあたりでツールが開催されるときは高速レースとなることが多いので、区間優勝者の平均時速にも注目したい。
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今年のツールが初めて迎える山岳ステージ。山岳ポイントはコース前半に第4級の丘が2つ、ステージ終盤に中央山塊に突入し、158km地点に第2級のラ・クロワモラン峠がある。ゴールも第2級の山岳に指定されているシュペールベスで、あなどることはできない。
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中央山塊で行われる山岳ステージの2日目。残り42km地点に第2級のピュイマリ、そして残り9km地点に第3級の丘陵があり、ゴールのオリヤックはツール2勝のアントナン・マーニュの生家にも近く、07年はフランス選手権も開催された勝負どころだ。
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中央山塊を走る序盤は第3級の峠が2つ、第4級の峠が2つ待ち構える。そして後半は一転してフランス南西部の平原へ。大集団によるゴール勝負にもつれ込むか、逃げを決めたいアタッカーの走りが見られるか。ピレネーを目前にしてそれぞれの思惑がからむ。
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ピレネー初日となる山岳区間。123.5kmのアレス峠(標高792m)をはじめ、166.5km地点を頂点としたペイルスールド峠(標高1,569m)、198km地点を頂点としたアスパン峠(標高1,489m)が待ち構える。ゴールはバニェールドビゴールまでの一気の下りだ。