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コンタドールがスペイン勢2人目のジロ総合優勝者に

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 第91回ジロ・デ・イタリアでアスタナチームのアルベルト・コンタドールが個人総合優勝。スペインの英雄インデュラインに続き、ミラノで表彰台の最上段に立った2人目のスペイン人となった。グランツール総合優勝はトレックにとって11度目。そしてコンタドール本人にと
  •  第91回ジロ・デ・イタリアでアスタナチームのアルベルト・コンタドールが個人総合優勝。スペインの英雄インデュラインに続き、ミラノで表彰台の最上段に立った2人目のスペイン人となった。グランツール総合優勝はトレックにとって11度目。そしてコンタドール本人にと
 第91回ジロ・デ・イタリアでアスタナチームのアルベルト・コンタドールが個人総合優勝。スペインの英雄インデュラインに続き、ミラノで表彰台の最上段に立った2人目のスペイン人となった。グランツール総合優勝はトレックにとって11度目。そしてコンタドール本人にとっては、昨年のツール・ド・フランスに続くものとなった。
 以下はトレックの大会総括レポート。

 最終日は全長28km超の個人タイムトライアルコース。ここでコンタドールはトレック・エクイノックスTTXで、総合首位争いのライバルたちを圧倒した走りを披露。個人総合2位につけていたリカルド・リッコ(サウニエルドゥバル)に対する、タイムアドバンテージを約2分へと広げ、自身初のジロ総合優勝を成し遂げた。

「サイクリングレースを知ってる人なら、グランツールへの招待が開幕1週間前に届いて、レースを走るプロチームがあるなんて思いもしないだろう。そんな状況であろうことか総合優勝してしまうんだから、このチームには本当に頭が下がる。今夜はアルベルト・コンタドールにだけじゃなく、チーム全体に対しても乾杯するよ」と、チーム総監督、ヨハン・ブリュイネール。

 コンタドールもチームメイトに感謝を惜しまない。
「チームメイトは僕のために最高の働きをしてくれた。自ら優勝を狙えるライプハイマーやクレーデンまでもが、これ以上ないアシストをしてくれたんだ。特にクレーデ
ンは病気をおして、レースを走ってくれていた。この3週間でチームの絆が強固になったのは素晴らしい」

 ブリュイネールはこうも語る。
「過去にチャレンジはいくつも経験してきたが、7日間でグランツールを戦えるチームを組むなんていう難易度の高いハードルは初めてだよ。レース1週目の厳しい戦いと合わせて、チームはわれわれが想像だにしなかったかたちで立ちはだかる困難に立ち向かっていたんだ。『選手とスタッフを誇りに思います』なんてありきたりのコメントは全く不釣合いな偉業だ。彼らは不可能を可能にした。それも私の知りうる限り、最もプロらしいやり方でね」

 ジロ・デ・イタリアは、最もタフなレースである。そのレースで総合優勝を飾ったことは、アスタナおよびコンタドールがプロ集団中最強の存在であるという事実を、改めて証明した。ジロ制覇の喜びをひととおり祝ったあと、コンタドールは休息と癒しを求めてビーチへ戻るのだろう。その後、今年の残る2つの野望であるオリンピック
とブエルタへ向けて再び走り出す。
《編集部》

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