ジェラジャ・マレーシアで小野寺健が区間勝利に貢献 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

ジェラジャ・マレーシアで小野寺健が区間勝利に貢献

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 1月7日にマレーシアで7日間のステージレース、ジェラジャ・マレーシアが開幕した。同大会にはスキル・シマノ、マトリックスパワータグ、日本ナショナルチームのほかに、トレック・マルコポーロの一員として小野寺健(21)が参戦。第1ステージでチームメートの区間優勝に貢献するなど、活躍が際立った。
 以下は同選手からのレポート。

 この日のコースは全長179.7kmで、第1ステージからアップダウンの激しいコースレイアウト。山岳賞ポイントが4つあり、僕はそれを狙いに走り始めました。チームオーダーは特になかったので自分なりに考えて走りました。

 スタートして最初の山岳ポイントまでアタック合戦が繰り広げられ、僕とチームメートの中国選手リー、ロシア人スプリンターのセルゲイの3人はおとなしく待機。他の3名がアタックに反応したりアタックを仕掛けたりして、いい感じでチームが動いていた。
 44.1kmにある最初の山岳ポイント入口に突入し、僕は始めのアタックに反応できる位置にいなかったので、ジワジワと前を追う。あと1kmの看板が見えてペースを上げたが前に追い付かず、そのまま集団の前方に位置してレースを進める。次の山岳ポイントまでは20km弱。

 2つ目の山岳を前にリーを含めた7人が逃げる。僕はタイミングを見て、上りで追い付こうとアタックを仕掛けると、うまいこと一人がついて来てくれたのですぐに前
の集団に追い付くことができた。
 山岳ポイントまであと少しだったので積極的にいくも、追い付くのに息が上がったままでアタックに反応しきれず5番目ぐらいで通過した。
 この山岳で逃げグループが決まった。マルコポーロは2人、他のチームはほぼバラバラだった。きっとエース級がそろったのだろう。日本人は僕を含めてスキル・シマノの狩野智也さんと、ナショナルチームの選手の3人となった。

 全員で13名ぐらいの逃げグループでイーブンペースに走る。
 そして3つ目の山岳ポイントまで1kmでアタック! 一人着いてきたのでローテーションする。残り500mは表示看板がなかったので距離感がつかめず、2番手で通過したのが痛かった。
「また失敗した」

 次の山岳ポイントまでは30km。この区間もローテーションに加わり、リーは後方で待機した。4つ目の山岳ポイントはうまく利用されて4番通過。もう足は半攣り。
 残り50kmからは小さいアップダウン、気がつくと日本人はナショナルチームの選手と僕だけ。ここから一気ににペースが上がり、たまらなく切れてしまう。前は6人ほどの集団だ。リーはここぞとばかりに逃げに乗って行った。
 残りは30kmほど、後ろから来る集団に乗って走るが、しばらくするとペースが上がり着いて行けない。こうして第3集団でゴールした。そしてなんとリーが優勝した!

 うれしかったです。リーにもチームマネージャーにも「よくやった!」と言われたり、「上り速いなっ!」って言われ、いいスタートを切れたと思います。
《編集部》
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