沖美穂、五輪枠取りに向けてシーズン中盤に突入 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

沖美穂、五輪枠取りに向けてシーズン中盤に突入

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 イタリアのメニキーニに所属する沖美穂(33)は、7月24日から29日に開催された6日間のステージレース、第20回国際テーリンゲン・ランドファルトデルファウレンに出場。6月1日から始まった北京オリンピックの国別出場枠がかかるUCIポイントも2点を獲得し、さい先のいい中盤戦を迎えた。
 以下は本人のレポート。

 ジロ・デ・イタリアでの落車の後、3日間寝たきりで過ごしましたが、数日練習してドイツでの6日間レースに行って来ました。このレースは2003年、2004年に出場していますが、登りと下りばかりが続くコースの印象が鮮明にあります。
 初日は4.3kmのチームタイムトライアル。行きが登りで、帰りはそのままUターンして下りでゴール。ただ、タイムトライアルバイクはとてもじゃないけれど使用できるようなコースではなく、ノーマルバイクを使用して出走しました。
 結果はあまりよくなかったが、私自身はいい感じで終えることができました。
 そしてステージが始まりました。スタートしてすぐに心肺機能が苦しくなり、風も強く脚もすぐにいっぱいで本当に呼吸がまともにできないほどに。我慢に我慢を重ねましたが、残り5kmで集団から脱落してゴールしました。
 落車してから練習も様子を見ながら走っていたせいか、身体が悲鳴を上げているのが良く分かりました。
 そして第2ステージと日がたつにつれて脚も軽くなり、心肺も落ち着いてきて調子が上がってきているのがわかりました。第5ステージでは大雨強風雷と石畳の激坂で2度もレースが中断し、天気が回復してから再スタートしたのには参りました。と言うのも走っている最中でも雨で寒いのに、ストップして雨がやむのを待ってもっと寒くなってしまったからです。再スタートした時には脚がむくんで石畳の激坂は本当に痛いという感覚がぴったりでした。
 それでもなんとかゴールして最終日へ。雨が強く降るなかでの登りが何度もあったが、今日の脚の感覚がいつもと違ってとても楽に登りをクリアすることができました。この間隔はとても調子が良い時の感触で、自分自身すごく久しぶりなので嬉しかったのです。
 そしてゴール勝負もヨーロッパではかなり久しぶりでトライししました。先に2人の逃げがあったので結果は6位だったけれど、集団では4着。顔ぶれを見ても今の
納得のいく勝負ができたはずです。
 わずかだけれど、UCIポイントも2ポイントゲット。ヨーロッパでポイントをゲットするのは難しいけれど、これをステップにオリンピックにつなげたいです。
《編集部》
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