
メッツからフリーエージェント(FA)となり、オリオールズ移籍が決まったピート・アロンソ内野手。米ポッドキャスト番組『ファウル・テリトリー』に出演し、7年間在籍した古巣との別れについて「後悔はまったくない」と言い切った。米地元紙『ニューヨーク・ポスト』などが伝えている。
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■「再契約は実現しないと感じた」
アロンソは22日(日本時間23日)、『ファウル・テリトリー』に出演し、今回の移籍劇を回顧。メッツを去ったことについて「まったく後悔していない」と改めて強調した。
メッツは再契約を望んでいたという話もあったが、どうやら最終的なオファーは提示されなかったようだ。
アロンソは当時の心境について、「本格的な交渉に入った時だったね。その時点で、『ああ、これはもう(再契約は)実現しないな』と感じた。自分としては、持てるものはすべて出してきたし、いつもそうしてきた。だから、球団の判断として割り切って受け止めた。結局のところ、それは彼ら(メッツ)の方針であり、ビジネス上の判断だから」と語った。そして、事態が動いたのは11月のGM会議だったと明かした。
「GM会議で、(オリオールズの)マイク・エリアスGMが、私の代理人であるスコット・ボラスとコンタクトを取ったんだ。もちろん、最初は移籍の可能性を探る程度だったと思う。ただ、オリオールズには才能ある若い中核選手がそろっているし、カムデン・ヤーズは本当に美しい球場で、プレーするには最高の場所だと思っていた。だから、もしオリオールズが本気で私に興味を持ってくれているなら、ぜひ話を聞いてみたいと思ったんだ」と説明した。
■「家族がどこで生活するか」
『ファウル・テリトリー』の司会者は、元メッツの三塁手トット・フレイジャー氏で、アロンソの愛称「白熊」の名づけ親でもある。同氏はメッツの動きに不満を表明し、「チームは本塁打王の君に対して関心を寄せなかったように感じる。ファンは君を愛していたのに。それは少し辛かったよね?」と水を向けた。しかし、アロンソは直接的な古巣批判を回避。
「これでいいんだ。(メッツに)感謝の気持ちはある。でも結局のところ、大事なのは自分がどこでプレーするかだけじゃなく、家族がどこで生活するかというのもある。その点で、今は満足しているよ。ここボルティモアが自分にとって最適な場所だと感じている」と笑顔を見せた。
アロンソはメッツに7年在籍。生え抜きとしてファンの人気も高かったが、今オフに5年総額1億5500万ドル(約242億円)の大型契約でオリオールズ加入が決まった。一方でメッツは主力の流出が止まらず、変革の時を迎えている。
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