
米スポーツメディア『The Athletic』は4日(日本時間5日)、「来週から始まるウインターミーティングを前に、ドジャースに関して聞こえてきている話」と題して、記事を公開した。必須とされている外野陣やリリーフ投手の補強はどうなっているのか。今後の行方を考察している。
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■タッカーは条件面で隔たりか
球界関係者が一堂に介すウインターミーティング(WM)が、8日(同9日)からフロリダ州オーランドで開催される。この場で移籍交渉が加速し、契約締結に発展するケースもある。
そんな重要イベントを前に、『The Athletic』は王者ドジャースの動向に言及。補強ポイントとして挙げられている外野手に関しては、ターゲットが「フリーエージェント(FA)ではなく、トレード市場になる可能性が高い」と伝えた。
FA市場の大物カイル・タッカー外野手については、長期の大型契約を望む選手側と、依然として条件面で溝があることを示唆。同じく争奪戦となっているコディ・ベリンジャー外野手の獲得も見通せないため、「今夏のトレード期限で浮上した選手たちがターゲットになる」と見立てた。
同メディアが名前を挙げたのは、スティーブン・クワン外野手(ガーディアンズ)やユーティリティプレイヤーのブレンダン・ドノバン内野手(カージナルス)といった“常連組”のほか、ラーズ・ヌートバー外野手(カージナルス)も候補に入れた。
■カージナルスは「左打者1人は移籍させたい」
「リストにはヌートバーが含まれている可能性がある。28歳の彼は通算OPS+109を記録しており、外野のポジションすべてを守れる左打ち。昨季終了後にかかとの手術を受けており、開幕戦に間に合うかどうか微妙だが、そこに間に合わなかったとしても、欠場は数週間程度にとどまる見込みだ」と伝えた。
同メディアはカージナルスの現状について、「タレントを放出することをいとわない数少ない球団。なおかつ外野手が豊富にそろっていることから、移籍市場において最も注目すべきチーム」と説明。「チームは再建に着手しており、少なくとも左打者の1人を移籍させたいと考えている。そこでドノバンとヌートバーがトレード候補に挙がっているが、ドノバンを獲得するには“高額出費”を覚悟しなければならない」と続け、逆にヌートバーのお手頃感を際立たせた。
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