【MLB】ドジャース重鎮スカウトが振り返る高校時代の大谷翔平……当時見落とした才能とは? 二刀流が実現しなかった可能性も | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】ドジャース重鎮スカウトが振り返る高校時代の大谷翔平……当時見落とした才能とは? 二刀流が実現しなかった可能性も

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【MLB】ドジャース重鎮スカウトが振り返る高校時代の大谷翔平……当時見落とした才能とは? 二刀流が実現しなかった可能性も
  • 【MLB】ドジャース重鎮スカウトが振り返る高校時代の大谷翔平……当時見落とした才能とは? 二刀流が実現しなかった可能性も

米老舗誌『スポーツイラストレイテッド』の電子版は3日(日本時間4日)、「ドジャース幹部がアマチュア担当スカウト時代、大谷翔平投手について見落としていたことを明かす」と題し、記事を公開した。高校時代のプレーを見ていたスカウトが、当時では想像できなかったことを語った。

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■投手一本の方針だったレッドソックス

『スポーツイラストレイテッド』は今回、米経済誌『フォーブス』に掲載されたドジャースのスカウティング部門担当副社長、デビッド・フィンリー氏のコメントを引用しつつ、記事を展開した。

フィンリー氏はマーリンズでスカウト人生をスタート。その後、レッドソックス、ドジャースなどでスカウトやGM補佐を務め、マーリンズで1度(1997年)、レッドソックスで3度(04、07、13年)、ドジャースで3度(20、24、25年)のワールドシリーズ制覇に貢献し、チャンピオンリングを7個も持つ人物だ。

そんなフィンリー氏はレッドソックスのスカウト時代、岩手・花巻東高でプレーしていた大谷に注目。12年、高校3年だった大谷は日本プロ野球を経ず、直接メジャー入りを検討。その際、移籍先候補として噂されていたのが、レッドソックスとドジャースだった。

結局、大谷は日本ハムに入団したが、『スポーツイラストレイテッド』は「もしレッドソックスに入団していたら、歴史は変わっていただろう」と指摘。当時のレッドソックスは大谷の起用法について、「投手に専念させて打者はやめさせる方針だった」と記した。

■「打者・大谷」を見誤る

フィンリー氏は「本当に分からないものだよね。彼が打てることは分かっていた。でも、高校で打つのとプロの世界で打つのはまったく別物だ。正直言って、彼がここまで打者として優れているとは思っていなかったよ」と明かし、打者・大谷の才能を見誤っていたことを認めた。

時を経て、フィンリー氏と大谷は24年からドジャースで共闘することになった。間近で見る二刀流については、「オオタニがどれだけ素晴らしい選手かは分かっていた。でも、彼は本当にチームの在り方そのものを変えてしまった。ただのMVPやスーパースターじゃない。彼と契約したこと自体が球団を変革した。もちろん、チームは以前から強かった。でも、彼のような“世界的スーパースター”がいてくれるというのは、もう最高だよ」と語った。

また、人柄についても触れ、「それに彼は本当にいい奴なんだ。すごく面白くて、いたずら好きで、すごく礼儀正しい。とにかく素晴らしい人間。そして言うまでもなく、野球界のユニコーンのような存在なんだ」と紹介した。

打者としての才能を見過ごされ、高校卒業後すぐに海を渡っていたら「二刀流」の登場はなかった可能性があり、日本ハム経由を選択した大谷の“先見力”も再評価されそうだ。

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