
プロボクシング元WBO世界バンタム級王者のジェイソン・モロニー(オーストラリア)が11月24日に東京・TOYOTA ARENA TOKYOにて開催されるWBC世界同級王座決定戦「那須川天心 vs. 井上拓真」を展望。
2月に那須川と対戦した元世界王者は「本当に五分五分だと思う」と語り、勝敗を分けるポイントに言及した。米老舗専門メディア『ザ・リング』が報じている。
◆「那須川天心vs.井上拓真」を元世界王者が展望 “勝敗を分けるポイント”を解説「どっちが勝つかと言われたら……」
■「全てはタクマにかかっている」
モロニーは中谷潤人が返上したWBCのベルトをかけた一戦を予想。
2月に那須川と対戦し判定3ー0で敗れたモロニーは「面白い試合だ」と関心を示し、「テンシンの方が少し巧妙だと思う。彼はかなりスピードが速く、いくつか秘策を持っている」と私見を語った。
その上で「全てはタクマがタイミングを合わせられるかどうかにかかっている」と、勝敗は那須川のスピードに対処する拓真の能力次第だとし、那須川に勝つには“罠”を仕掛ける必要があると言及
「スピード勝負ではテンシンに勝つことはおそらくできない。でもおそらくタイミングを合わせて、パンチとパンチの間を狙うことはできる。私は前回の試合を通じて、テンシンを何度もダメージを与えたと思う」と2月にカウンターパンチでダウン寸前まで追い込んだ元世界王者が那須川の“穴”を指摘した。
■「那須川天心vs.井上拓真」の勝者と対戦希望
一方でパンチのタイミングを見極めるためには「経験が必要だし、ボクシングIQ、そして度胸も必要だ」と語り、「パンチを打つ適切なタイミングを見つけ、適切なパンチを選択しなければならない」と難易度の高さを強調した。
最後にモロニーは勝敗には明言せず「本当に五分五分だと思う」とし、「勝った方と対戦したい」とこの試合で誕生した新王者との試合を希望した。
果たして拓真はモロニーの指摘した那須川の“穴”をつくことができるのか、注目だ。
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