
MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は13日(日本時間14日)、専門局『MLBネットワーク』の番組「MLBトゥナイト」に出演し、今オフの移籍市場に言及。カブスからフリーエージェント(FA)になったカイル・タッカー外野手について、有力な移籍先としてブルージェイズの名前を挙げた。
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■「ブ軍の名前が一番多く挙がる」
FA市場の超目玉タッカーを巡っては、以前からドジャースやヤンキースとの関連性が指摘されてきたが、フェインサンド記者はブルージェイズを有力視した。
「MLBトゥナイト」に出演した同記者は「(タッカーに関して)今週ずっと同じチーム名が挙がっていた。ヤンキース、フィリーズ、ドジャースだ。ただ、私が取材した限り、タッカーと結び付いている球団として、一番多く名前が挙がったのはブルージェイズだった。彼らはワールドシリーズ進出の勢いそのままに、今まさに最高の状態にある。トロントは確実にタッカーの移籍先として有力候補になるだろう」と指摘した。
また、同じく「MLBトゥナイト」に出演した米地元紙『ニューヨーク・ポスト』のジョン・ヘイマン記者も「ブルージェイズはタッカー争奪戦に間違いなく参加するだろう」と同調した。
■「大谷ではなくソトのケース」
一方、タッカー獲得について、当初は本命視されてきたドジャースだが、ここにきて各メディアの論調は変化。米紙『USA TODAY』のボブ・ナイチンゲール記者は「ドジャースは、タッカー争奪戦において他球団の動きをけん制する存在にはなるだろうが、最高額の入札者にはならないとみられている。むしろ、彼らはブルペンの補強に重点を置きたいようだ」と主張。米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者も「ドジャースは(タッカー側が求める)10年以上の契約を結ぶつもりはない」と断言した。
彼ら“重鎮記者”の分析を受けて、米地元メディア『ドジャース・ウェイ』は、「つまり、ドジャースにとって、タッカーは必須選手というよりは、いたらうれしい選手という位置付けだ」とし、例として「どうしても獲得したかった大谷翔平投手というよりは、それほど情熱的にアプローチしなかったフアン・ソト外野手(メッツ)のケースに近い」と記した。
タッカー獲得に向けて、やや消極的になったとされるドジャースだが、外野陣が手薄なことは確か。果たして、どんな補強を進めるのか。今冬も王者の動きから目が離せない。
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