
2025年のMLBはシーズンを終え、話題の中心は移籍市場へと移っている。26年シーズンに向け、各球団がフリーエージェント(FA)やトレードでの補強に動き出す中、注目されているのがカージナルスのラーズ・ヌートバー外野手である。
米老舗誌『スポーツ・イラストレイテッド』は13日(日本時間14日)、カージナルスのトレード戦略について報じ、ヌートバーが放出候補に含まれていると伝えた。
◆米老舗誌が報じたヌートバー移籍の可能性 外野手補強が今オフ課題のドジャース加入で「WS出場のチャンス」
■再建へ動くカージナルス
『スポーツ・イラストレイテッド』のパトリック・マカヴォイ記者によると、チャイム・ブルーム編成部長が新たに就任したカージナルスは、ノーラン・アレナド内野手やソニー・グレイ投手ら実績あるベテランをトレードで放出し、チームの再建を目指す可能性があるという。
さらに、米メディア『ジ・アスレチック』のケン・ローゼンタール記者とウィル・サモン記者の情報として、28歳のヌートバーもトレード候補としてリストに入っていると紹介。「セントルイスは、トレード期限で需要の高かったラーズ・ヌートバーへのオファーを検討する予定だ」とし、ノーラン・ゴーマン内野手、ペドロ・パヘス捕手と並んで移籍の可能性が取り沙汰されている。
■WBCへの出場は絶望的
ヌートバーはMLB5年目となった2025年シーズン、135試合に出場し、打率.234、13本塁打、48打点をマーク。攻守に渡って奮闘したが、シーズン終盤に両足かかとの手術を受けたことにより、来年3月に予定されているワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場は絶望的とされている。
記事内では「28歳のヌートバーはシーズン終盤に両かかとの手術を受けており、開幕戦に間に合うかどうか、そしてトレードにおける価値は現時点で不透明だ」と不安材料にも言及。その一方で、「複数球団が外野手の補強を検討していることから、回復が順調に進めば、ヌートバーの市場価値は再び高まる可能性がある」と評価している。
ヌートバーに関しては、これまでにもたびたびトレードの噂が浮上しており、『スポーツ・イラストレイテッド』は10月にも、外野の補強が急務とされるロイヤルズやドジャースが関心を示していると報じていた。カージナルスでの5シーズンを終えたヌートバーが、このオフに新天地を求めるのか。日系メジャーリーガーの去就には引き続き注目が集まる。
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