
今井達也投手や岡本和真内野手の代理人を務めるのが、数多くのスター選手をクライアントに持つスコット・ボラス氏。12日(日本時間13日)に取材に応じ、今オフの移籍市場に言及。ヤンキースからフリーエージェント(FA)となったコディ・ベリンジャー外野手や、メッツからFAとなったピート・アロンソ内野手の動向についてコメントした。
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■「唯一の5ツールプレーヤー」と強調
大物代理人であるボラス氏が、自身が抱えるクライアントをどう動かすか。移籍市場の相場形成などで重要な要素となっている。
同氏は米ネバダ州ラスベガスで開催中のGM会議に姿を見せ、取材に対応。FAになったクラアイントに言及した。
その中で、外野陣が手薄とされるドジャースとの関連性も指摘されているベリンジャーについて、「彼は今オフのFA外野手の中で、本当に“唯一”の5ツールプレーヤーなんだ」と話し、「ミート力」「長打力」「走力」「守備力」「送球力」のすべておいて優れていると強調した。
さらに「今シーズンを見た限り、FA外野手の中で最も優れた選手だと言える。ご存知のように守備では複数ポジションをこなす万能型で、打線では中軸を任せられる力を持っている」と続け、“今冬のFA市場でナンバーワン外野手はカイル・タッカー”という球界の評価を暗に否定した。
■ドジャースのターゲット変更は……
さらに「彼は30歳でありながら、ロサンゼルス、シカゴ、ニューヨークという大都市の環境すべてでプレーしてきた経験がある。そういう意味で、どの大都市球団とも相性が良いタイプだ。チームとして彼を必要としているなら、獲得に積極的になるのは当然だ」と力強く語った。
ベリンジャーはドジャース、カブスを経て、今季からヤンキースに加入。152試合に出場して、打率.272、29本塁打、98打点、13盗塁、OPS.813を記録。また、外野ならどこでも守れ、一塁手としてもプレー可能なユーティリティー性を持っている。
もとともドジャースでキャリアをスタートさせたベリンジャーは、新人王を獲得したほか、2019年にはリーグMVPにも選ばれたスター選手。そのため、今オフでの帰還を求める声も少なくない。
もしベリンジャーが加われば、大谷翔平投手、ムーキー・ベッツ内野手、フレディー・フリーマン内野手で形成するMVPトリオが、MVPカルテットとなり、打線の破壊力がさらに増すことになる。
ドジャースは目下、タッカーをターゲットとしているようだが、方針転換はあるのか。そして、ボラス氏はどう動くのか。移籍市場において大きなポイントとなりそうだ。
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