
西武は10日、球団公式サイトでMLB挑戦を希望している今井達也投手に対し、今オフのポスティングシステムでの移籍を容認すると発表。
米メディアはこれを各所で報道し、27歳右腕の移籍先について注目が集まっている。
◆今井達也32位、41位の今永昇太を上回る 米メディアが最新FAランキング発表 日本勢トップは村上宗隆の10位、岡本和真は48位
■各メディアのFAランキングで上位に選出
今井はプロ9年目の今季24試合に登板し、10勝5敗、防御率1.92、178奪三振をマーク。西武のエース格へと進化を遂げた27歳が同僚・高橋光成投手とともに海を渡ることが正式に決まった。
米スポーツメディア『The Athletic』が公開した最新フリーエージェント(FA)の注目選手ランキングでは日本の投手で最も高い32位にランクイン。41位の今永昇太投手を抑えて堂々のトップに君臨したほか、米専門局『ESPN』が6日(同7日)に発表したランキングでは10位の村上宗隆内野手(ヤクルト)を上回る5位にランクインするなど熱視線を浴びている。
そんな今井のMLB挑戦には米移籍情報サイト『MLBトレード・ルーマーズ』も注目。同メディアが6日(同7日)に発表したランキングでは4位の村上に続き7位に選出し、「今年の外国人投手の中で最高の選手だ。日本での活躍と若さを考えると、どの投手よりも高額な契約を結ぶチャンスがある」と予想。今井を95~99マイル(約152.9〜159.3キロ)の速球とスライダーなど4球種を操る若手有望株として紹介し、予想契約は「6年1億5,000万ドル(約231億円)」だとした。
■移籍先の最有力候補はヤ軍とジャ軍か
移籍先の最有力候補については、米メディア『スポーツ・イラストイレイテッド』はヤンキースの可能性を主張し「日本の若手が怪我に悩まされているヤンキースの高齢化ローテーションの解決策になる」と今井を本気で獲得に乗り出すと予想。
また、ジャイアンツを最有力候補のひとつとして挙げた米メディア『ファンライド』は「今井はドジャースとのライバル関係を再燃させる役割を果たす」と期待感を記し「ドジャースとの差を縮めることができる才能ある右腕(今井)の存在を考慮すると、ジャイアンツファンであれば、その可能性に魅了されずにはいられない」と獲得への強い思いを伝えた。
ポスティングを容認された後は、球団側がMLB機構に手続きを行いMLB側に受理された日から、45日間の交渉期間がスタートする。
今井は来年どの球団のユニフォームに腕を通すのか。国内外から注目が集まっている。
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