
卓球の「WTTチャンピオンズ・フランクフルト」は7日、男女シングルスの2回戦が行われた。上位進出が期待される日本勢は、4選手がベスト8進出を決めており、各選手が奮闘を見せている。
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■張本智は五輪メダリストに敗戦
女子シングルスでは、初戦を突破した4選手のうち、第4シードの大藤沙月(ミキハウス)がエリザベタ・サマラ(ルーマニア)に敗れて姿を消した。一方で、第1シードの張本美和(木下グループ)、第2シードの伊藤美誠(スターツ)、第3シードの早田ひな(日本生命)が2回戦に挑んだ。
張本美は、前週の「WTTチャンピオンズ・モンペリエ」で準優勝したザビーネ・ウィンター(ドイツ)と対戦。10月の「チャイナ・スマッシュ」2回戦に続く再戦となった。第1ゲームでは7連続ポイントで逆転し、11-7で奪取。第2ゲームも連取したが、第3ゲームはデュースの末に落とす。それでも第4ゲームを11-7で取り切り、張本美が8強入りを果たした。
伊藤は、過去7勝1敗と相性の良いソフィア・ポルカノバ(オーストリア)と対戦。第2ゲームを8-11で落とし、第4ゲームも中盤にリードを許したが、要所を締めて3-1で勝利した。早田は、2試合連続となった日韓対決で李恩惠(韓国)にストレート勝ちし、3選手そろってベスト8進出を決めた。
男子では、第2シードの張本智和(トヨタ自動車)が元五輪メダリストのドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)に1-3で敗れ、2回戦で姿を消した。一方、前週のモンペリエ大会で準優勝した松島輝空(木下グループ)は、世界23位のカナック・ジャー(アメリカ)にストレート勝ちし、唯一の8強入りを果たした。
今大会は、世界トップを占める中国勢が出場を回避しており、日本勢には上位進出のチャンスが広がっている。そんな中、男女合わせて4選手がベスト8に進出し、今後の優勝争いにも注目が集まる。
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